ロボアド運用時の手数料と信託報酬っていつ払っているの?
ロボアドバイザー(以下ロボアド)を使ったラップサービスが色々な証券会社から出ていますね。
でも「手数料」については複雑な仕組みになっているため、よく分からずに任せている人も多いかもしれません。
私も友達にロボアドをオススメしている時、「実際にこれくらい儲かっているよー!」と管理画面を見せることが結構多いですが…
この画面を見た後「で、ここからいくら手数料で引かれるの?」と質問があることが多々。。
そこで、改めてロボアドの手数料について正しく理解することで、どこになんの手数料を払っている(引かれている)かをイメージしてみましょう!
ロボアド運用時に発生するコストは手数料と信託報酬の2つ
そもそもロボアドで資産運用をしている場合、手数料として支払っているのは下記の2つに分けられます。
- 手数料:ロボアドを持っている会社に支払う
- 信託報酬:これはロボアドを通して買った投資信託などの投資商品そのものにかかっているコスト
例えば、楽天証券で楽ラップに申し込んで、楽ラップが自動的に「ひふみ投資信託」という商品を買ったとします。
そうすると楽天証券に支払う「手数料」とたわらノーロードに支払う「信託報酬」の2つが発生するということです。
画像で表すとこのような感じですので、覚えておきましょう。
ロボアドの手数料は毎月楽ラップの資産から自動で引かれている
費用がかかるのはわかったけれども、この費用は果たしていつ支払っているのか疑問ですよね。
手数料といっても預けている資産の他になにかを支払うわけではなく、ロボアドバイザーの手数料は、全てははじめに預けた資産から差し引かれることになります。
ほとんどのロボアドは1ヶ月ごとに「前月の資産の◯◯%」がその月の手数料として資産から引かれているのです。
楽ラップの場合はこの手数料は「0.702%」なので、10万円預けると年間でだいたい700円程度です。毎月60円ほどが「利用料」として引かれているということです。
信託報酬は投資信託の価格で調整されている
次に信託報酬ですが、これは先述の通りロボアドを通して買っている「投資信託」にかかる手数料です。
つまりロボアドを使わずに投資信託を買っても、どのみちこちらはかかるということですね。
この信託報酬、実は投資信託の「価格」に含まれています。
投資信託というのは毎日その価格が変わるのですが、その際に信託報酬分の金額が差し引かれて価格が決定しています。
例えば、10,000円の投資信託が次の日に10,100円になっていたとすると、実はそのうちの1円分くらいは手数料分が引かれた状態で表示されているということです。
難しいですが、要するに信託報酬は「価格に反映済み」なので、ロボアドバイザーの場合は日々すでに支払われていると覚えておきましょう。
手数料と信託報酬合わせて年間1%前後自動で支払われている
おおむねロボアドの手数料相場は「年間1%」前後が主流となっています。
ウェルスナビやTHEO(テオ) など、主流のロボアドサービスと楽ラップをこのページで比較していますが、どれも手数料は1%前後となっています。
10万円の資産を楽ラップに預けたとすると、1年間で楽天証券に支払われる手数料は700円程度で、商品から差し引かれている信託報酬は200円程度となります。
ロボアドバイザーは基本的に年間1%の手数料を自動で引き落とされて管理画面に損益が反映されるため、
この表示される費用はそのまま自分の資産になるということですね!
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