AFPおすすめの高配当中国株3選。買い方や中国株のリスクも紹介
米国株投資も人気ですが、あえて中国株に注目している人も多いのではないでしょうか?
こちらのページでは、そんな中国株のなかでも「高配当」に注目した投資について、楽天証券のサイトを使いながら、AFPとしての注目銘柄もピックアップしながら解説していきたいと思います。
特徴やリスクなど中国株の特徴 をまとめてみる
中国株といえば2015年に「チャイナショック」と呼ばれる大暴落を経験しています。
これは国内で投資ブームが広まり、多くの国民が信用取引などのハイリスクを追って株への投資を拡大していた反動で起きました。
それ以降は政府の介入もあって市場全体では落ち着いた動きとなっていますが、中にはアリババやテンセントのように世界的大企業として大きく成長している企業も多くあります。
過去15年間の値動き。2015年以降は超安定
早速楽天証券サイトの「マーケット」画面で上海総合指数(中国の株式市場を表す指標)を見てみましょう!
先ほどの2015年の大暴落はグラフの真ん中にありますね。
2015年の「チャイナショック」後は、比較的安定的に推移していることがわかります。
大きく上がっていることもないけど、下がっていることもないといったところでしょうか。
これは、チャイナショック以降に政府が積極的に介入して政策として株価を安定させているという側面もあるためです。
中国株に対する2つの見方
巷では「中国の株式市場はバブルを迎えるのではないか?」という観測も広がっているようです。
これは、2020年のアメリカ大統領選挙でバイデン氏の勝利が確定してからです。
それまでトランプ大統領が中国に対してとっていた強硬策が緩和する=中国株がバブルと、見られているんですね。
一方で、先述のように安定した値動きとなっていることから、逆に価格の増減リスクを抑えて配当を得るための投資先としても実はひそかに注目を集めています。
中国株のリスク。IT株は特に注意が必要だが、為替リスクは意外になし
当然株式投資のリスクはありますが、特にIT分野においては大きな値動きが起きる可能性があります。
米国が中国への外交上の牽制として中国企業の「ファーウェイ」の製品に大きな規制をかけました。
中国は電子部品製造に必要な「レアメタル」という素材の巨大産出国でもあることから、米中の貿易問題ではこうしたIT部品が槍玉にあげられることも多く、今後もことあるごとに関連企業の株価は左右されるでしょう。
一方で、その他の企業は比較的株価が安定しています。
また外国株式では為替の影響も受けるのですが、中国は為替市場にも政府が介入するので他の国に比べて為替の安定感は高いと考えられます。
つまり電子部品関連企業を除けば、実は中国株投資は値動きという意味でのリスクはそれほど高くないと言えるのです。
AFP的オススメ中国株の高配当企業3選
では、実際に高配当の中国株を探していきましょう。
中国株は日本株や米国株に比べて情報量が少ないのが事実です。
なかなか一覧でまとまった情報はないうえ、配当が変動することが多いのでいくつかめぼしい銘柄をピックアップしておき、実際の配当を証券会社のサイトから確認して購入するのがオススメです。
高配当で株価も安定的or上昇している中国株銘柄を3つ挙げていきます。
※配当利回りは2020年12月21日時点の株価と為替で試算
インダストリアル・アンド・コマーシャル・バンク(01398)
配当利回り6.4% 最低投資金額約61,000円
中国最大の銀行であるとともに資産規模で世界最大の銀行でもある。
コンビニエンス・リテール・アジア(00831)
配当利回り5.3% 最低投資金額約127,000円
中国国内で「サークルK」をチェーン展開、ほかにもメガネチェーンの「Zoff」を香港で運営など幅広く事業を展開。
ハイセンス・ホーム・アプライアンス・グループ(00921)
配当利回り4.1% 最低投資金額約149,000円
3つのブランドを持つ家電メーカー。Hisenseのテレビはコストパフォーマンスの高さから日本でも大手ブランドを凌ぐ売上成長
リスクヘッジのために複数銘柄の高配当中国株だけで組むポートフォリオ
株価の変動リスクを抑えるのはもちろんですが、中国株の配当は変動が大きく、1つの銘柄に頼りきってしまうと急に配当が少なくなる可能性があります。
そこで、高配当銘柄投資の場合も複数銘柄に分散して投資を行いたいところです。
上記で紹介した銘柄は、業界・値動きを鑑みて配当と全体の株価が変動しにくいようにピックアップしていますので「全部買い」することでそのまま分散投資が可能です。
安定度を高めたいのであれば、国内での売り上げが多い銀行や小売の配分を大きくすると良いでしょう。
※例:資産300万円の場合
- インダストリアル・アンド・コマーシャル・バンク:915,000円(15000株)
- コンビニエンス・リテール・アジア:1,270,000円(20000株)
- ハイセンス・ホーム・アプライアンシズ・グループ:745,000円(5000株)
上記で年間に入ってくる配当:約156,000円 ポートフォリオの配当利回り:約5.3%
楽天証券での中国株の取引時間は?
日本の株式市場は前場と後場に分かれて、それぞれ午前中と午後の取引時間帯があります。
しかし、中国(上海・香港ともに)では、この前場後場のさらに直前・直後に「プレ・オープニングセッション」「クロージング・オークションセッション」という時間帯が設けられており、現地の取引時間と日本時間の取引時間では下記のようになっています。
ただ、楽天証券では注文自体は取引時間以外の時間帯でも可能で、一部メンテナンスの時間帯を除いてほぼ24時間注文を出すことができますよ!
楽天証券での中国株に投資する場合の手数料は?
楽天証券で中国株を購入(売却)した場合の手数料は、取引金額によって決まります。
最低は550円(税込、取引金額10万円以下)から、最大でも5,500円(税抜、取引金額100万円以上)までとなっています。
手数料だけでみるとマネックス証券やSBI証券のほうが少しお得な水準といえます。
ただ、ネット証券では常に熾烈な手数料競争が繰り広げられているので、今後さらに下がっていく可能性も高く、各社の手数料はいつ逆転してもおかしくない状況です。
中国株の売り時は?どういうタイミングで売ればいい?
株に投資する際には「出口戦略」としてあらかじめどのようなタイミングで売却を行うかも考えておくかが重要です。
必要がありますが、配当に注目して投資を行う場合は過剰に株価を気にせずにあくまでも配当をチェックしておくことが重要です。 特に中国株の場合は日本の株と違い、前回の配当にとらわれずに平気で下げたりすることも多く、いつも通りの配当が入ってくるとは限らないからです。 株価が下がっていても高配当が続くなら持つ価値もありますが、配当目的で保有した株がその配当を小さくしているのであれば手放す判断も必要でしょう。
中国には高配当銘柄もたくさん!注目してみよう!
中国株は、アリババやテンセントなどの成長が著しい有名企業に目が行きがちですが、実は高配当を誇る銘柄もゴロゴロ転がっています。
「配当派」の人にとっても魅力的な企業がきっとあると思うので是非調べてみたり、ここで紹介した銘柄を少し買ってみたりして高配当の魅力を実感していただければと思います。
Writer Profile