楽天証券のロボアドってMAXでどれくらい損するの?
楽天証券はネット証券会社ではSBI証券に次いで2位の地位を誇る証券会社。
リリースしている商品をみるとSBI証券が投資経験者、楽天証券は投資初心者といったターゲットの違いが見られるようになっている気がします。
その楽天証券が得意とする「投資初心者」(もちろん経験者でもいいですが)向けに出しているサービスの代表が「ロボアド」サービスの楽ラップです。
広告も出てくるし、楽ラップって名前は聞いた事があって試してみたいけど、「損するなら嫌」って人は多いと思います。しかし、投資は水物。さすがに損をしないというのはわがままですよね。
では、何がわかれば納得できるのか?
一つあげるとすれば、「損の上限」だと思います。
自分が投資した分MAXでどれくらい損をするのかわかり、それが許容範囲なら投資しやすいですよね。
そこで、楽天証券のロボアドサービスの楽ラップは、MAXでどれくらい損するのか?についてまとめてみました。その理由も含めて記載してみましたので、楽天証券のロボアドに興味がある方は、ご覧ください。
ロボアドってなに?
そもそもロボアドというのは最近になって耳にするようになったキーワードですが、「ロボアドバイザー」つまり人間ではなくロボットが投資のアドバイス、そして実際にお金の運用(投資商品を売ったり買ったり)をしてくれるというサービスです。
投資にあまり馴染みがなくてもお金を預けておくだけで勝手に高性能な頭脳が「資産運用」してくれるのであまり詳しくない初心者(と、詳しすぎて興味津々の一部経験者w)を中心に試してみる人が増えています。
性能の話は後ほど説明しますが、高性能のIT技術で運用しているからこそ「損の上限」がわかるということですね。
楽天証券のロボアドは運用前に損をする範囲がわかる
「MAXでこれくらいの損か」と起きうる最大の損を理解しておけば、実際に損をしている最中でも「どこまで損すんのこれ!?」という不安も少なくなります。
楽天証券のロボアド「楽ラップ」では、実際に資産運用を始める前の段階で想定される損の範囲を想定して教えてくれます。
では、なぜそんな事が想定できるのか?順を追って説明しますね。
楽天証券のロボアドサービスというのは、、
- 15の質問に答える
- その人にあった商品の組み合わせを提案
- 損と利益のシミュレーション
- 口座開設&運用スタート
という流れで資産運用が開始するのですが、ポイントは「損と利益のシミュレーション」です。
実際に質問に答えて提案された画面がこちらです。
右の「想定リターン」というところに未来の損失と利益の割合が出ています。
一年後であれば、MAXで24.81%損をする可能性があるということですね。つまり預けた10万円が7万5000円くらいになるかもしれないということです。
ポイントは、5年後になると損をする範囲は「14.79%」と、長く投資すればするほど損をする範囲は小さくなっているということです。
短期では損をしても、長く持っていることでそれが回復する可能性も高まるということですね。
よく「株でお金をすべてなくした!」とか「ほったらかしにしていたら半分になっていた!」のような話もありますが、楽天証券のロボアドは値動きの大きい株以外にも「債券」や「REIT」(リート)といった値動きの安定した商品も組み入れているため、大儲けも大損もしないような設計になっています。
最悪、このシミュレーションの損失額はしょうがないと思えるかどうかが、試してみるかどうかのポイントになるかもしれません。
そもそも楽天証券のロボアドが損をしにくい3つの理由
そもそも、ロボアドバイザーはそもそも大きなリスクのあるギャンブル的な投資をするようなものではなく、あくまでも長期的にみた資産運用を行うことが目的のため、大損や大儲けをするようなアドバイスをすることはありません。
特に楽天証券のロボアドは比較的保守的で固い運用をしていると言えるでしょう。
楽天証券のお客さんは初心者であることが多いと思われ、その辺の事情もあるのかもしれませんが、ちゃんとした損をしにくくする工夫もある様です。
「お金を運用する」運用会社の質
投資家がロボアドに預けたお金は楽天証券の中で運用されることになりますが、その「運用」に関して関わっているのが「マーサー」という世界でも大手の運用会社です。
楽天証券にも配下には楽天投信投資顧問という投信を作っている会社がありますが、あえて第三者の、そして世界で実績のある運用会社が携わっているのは正直驚きです。
ロボアドは完全に運用をお任せして、半永久的に自動で行われるため、損をいかに小さくするかというのはこの「運用」が肝になってきます。
自社完結せず、実力のあるプロにその運用部分を任せることでトップクラスの「リスク管理」ができているということなのでしょう。
「仕組みを作る」開発会社の質
ロボアドは「金融」と「テクノロジー」の融合、「フィンテック」と呼ばれる領域のサービスです。
投資家によって資産運用の方向性を診断し、商品を提案する仕組みは初心者にとっては本来難しい部分です。
IT大手の楽天グループなのでこの「開発」の領域は得意としているはずですが、ここでも運用会社と同様、楽天証券はパートナーを設けています。
それが「フィナテキスト」という会社です。
この会社は日本の東大発のベンチャー企業でありながら、「フィンテック」領域において国内の大手銀行や金融機関とタッグを組んで新しいサービスをどんどん提供しているエリート集団です。
国外でも活躍しているようですが、楽天証券とのタッグはこのロボアド「楽ラップ」が初めてではなく、「あすかぶ」というアプリを過去に作ったことがあります。
金融にもITにもノウハウのあるフィナテキストが開発に関わることでより「初心者向け」に「安全な」損をしにくい設計をしていると言えるでしょう。
「手数料が勝負」投資先商品の話
損をしにくい仕組みの(多分)最も大きい部分はその投資先の「商品」です。
というのは、特に投資信託を持っている投資家の中では、「そんなに値下がりをしているわけではないんだけど、手数料のせいで損をしている」というパターンが多いからです。
楽天証券のロボアド「楽ラップ」が売り買いするのは「投資信託」という商品ですが、世の中には多くの似たような投資信託が無数に存在しており、それほど変わらない商品なのに手数料が全然違う場合が多いのです。
楽ラップを通すと売り買いの手数料は発生しません。手数料のない商品に限定しているからです。
また、「信託報酬」という持っているだけで発生する手数料についてはコストの低いものをかなり厳選して選んでいるので、全てをトータルしたコストもロボアドバイザーの中で最低水準に抑えられています。
金融商品の手数料はわかりにくいものですが、そういった見えにくい部分を抑えることで「手数料による損失」を小さくしようとしています。
実際に無料診断をしてみてMAXの損失を確認してみる
楽天証券が損失を抑えようと努力していることはわかったと思いますが、結局損をするときはしますw
その損失をどれだけ受け入れられるかは人にもよりますし商品の組み合わせによって損失のシミュレーションも変わってきます。
楽天証券のロボアド「楽ラップ」では無料診断、つまりその人の損失のシミュレーションまでは無料で、かつ簡単に行うことができます。
実際に無料診断(といっても質問にいくつか答えるだけですが)をやってみて将来の自分が最大でどれくらい損をする可能性があるのかを確認してから検討するのは大アリです。
あとは、実際に楽ラップを運用している人の運用実績を確認するというのもありでしょう。私も運用実績を公開しているので、是非確認して参考にしてみてください!
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