IPO狙うならSMBC日興証券!他証券会社とIPO銘柄取扱率を比較してみた。
SMBC日興証券ってご存知でしょうか?
その名の通り「SMBC」つまり三井住友グループの証券会社で、「日興」というのは日本興業銀行が設立した(1920年)証券会社ということです。
これだけで、かなり歴史のある証券会社ということがわかりますねw
対面証券会社としての歴史が長い訳ですが、もちろんネットでの取引も可能です。
とはいえネット証券としては大手とは言えませんのでネット証券を利用・検討している若い人はあまり聞いたことがない人も多いかもしれませんね。
しかしこの証券会社、「IPO」の取り扱いが多いということでネット証券ユーザーでも「IPO」目当てに口座を開く人が続出中らしいです!
ということで他の証券会社とIPO銘柄の取扱率や、手数料、サービスレベルについて比較してみました。
証券会社の窓口をどこに開けようか迷っている方は、参考にしてみてください。
IPO銘柄とは儲かりやすい銘柄と覚えておくべし!
そもそもですが、「IPO」ってご理解されてますか?
改めてですが、「IPO」というのは「新規公開株」といって、その名の通り新たに公開(上場)される株のことです。
すでに上場されている株であれば証券会社を通して証券取引所から株を買ってくるのですが、IPOの場合は上場予定の株を「予約」して、(さらに場合によっては抽選で当たれば)あらかじめ決められた金額で買うというものになります。
で、ポイントはと言うと、IPOって「儲かりやすい」んですw
基本的にはIPOは申し込んだ人の中から抽選で当たった人が購入できるのですが、抽選で外れた人もその株を欲しいため上場した後に「買い」が殺到するパターンが多いのです。
買いが多ければ当然株価は上がるので、IPOで当選した人は上場した瞬間に儲かっている。というパターンが多い訳です。
実際に2017年に上場した銘柄を調べてみました。
すると、95銘柄のうち85銘柄が上場した瞬間の価格(初値)が公開価格(IPOでの買いの価格)を上回っています。
勝率89.4%ということで、凄まじい儲かりやすさですね。とにかく「当たれば儲かりやすいIPO」と覚えておきましょう。
SMBC日興証券がIPOに向いている理由
そんなIPOは証券会社によってかなり差が出るサービスとなっています。
というのも、上場する銘柄はどこの証券会社でも買えると言うわけではなく、担当の(幹事といいます)証券会社が決まっているためです。
そういったなかでIPOを得意とする証券会社で有名なのがSMBC日興証券というわけですね。
IPOというのは新規上場となるためその上場を手伝う証券会社がその株式の割り当ても多くなるのですが、SMBC日興証券はこの上場を手伝うという部分に強みを持った証券会社であるため(主幹事や副幹事)、必然的にIPOの割り当ても多くなるんですね!
SMBC日興証券の2017年実績を見ると、日本で上場した95銘柄に対して、そのうちSMBC日興証券で取り扱ったのが71銘柄(75%)と、ほとんどのIPO銘柄を申し込む事ができたということになります。
ん?でもこれってすごいの?
と思った人!これがどのくらいすごいのか、他の証券会社の実績を見てみましょう。
SBI証券はIPO銘柄取扱王者だが、少額取引者には分配されにくい
SBI証券は取り扱いでは実はSMBC日興証券よりも多く
83社(87%)
となっています。
しかし注意点があり、SBI証券では抽選の当選が「公平」ではなく資産の額に応じて当たりやすくなっているという点があるという事です。
少額で投資をしようという場合は不利になってしまいます。
楽天証券はIPOに弱い!
4社(4%)
楽天証券はIPOにめっぽう弱い証券会社という結果となっています。
楽天証券ユーザーはメインの証券会社を楽天にしながらIPO用に別の証券会社の口座を持つ人も多いようです。
マネックス証券はIPO銘柄を半分カバーし、公平に抽選売りしている
49社(51%)
マネックス証券もSMBC日興証券と同じく「完全公平」の抽選を売りにしていますがその数ではどうしても劣ってしまいます。
松井証券はIPO銘柄を14%しかカバーできていない
14社(14%)
株に強いイメージの松井証券でも2割弱の銘柄しかカバーできていません。
カブドットコム証券は約30%のIPO銘柄取扱率
27社(28%)
カブドットコムは三菱UFJ銀行系の証券会社です。
「コネ」の多そうなカブドットコム証券も約3割と、いかにIPO銘柄の取り扱いが難しいのかがわかりますね。
SMBC日興証券はIPO銘柄カバー率が高く平等に販売しているので、IPO銘柄に当たるチャンスが高い!
ネット証券の大手各社と比べてもSMBC日興証券のIPOは銘柄の数が格段に有利という事がわかりますね。
唯一取り扱いの多いSBI証券は資産に応じて抽選の「当たりやすさ」が変わってしまうため大口の投資家にとっては有利ですが、一般的な額で比べると当たりやすさはSMBC日興証券に分があると言えるでしょう。
そういう意味でも、儲かりやすいIPO銘柄をゲットしたい!という方は、SMBC日興証券の口座開設をするべきだと思います。
SMBC日興証券の手数料やサービスレベルも比較してみた
IPOで強い事がわかったSMBC日興証券ですが、そもそもの証券会社としてのスペックはどうなのでしょうか?
ネット証券としてその「ダイレクトコース」のサービスを確認します。
株式取引手数料はネット証券としては可もなく不可もなく
取引手数料はネット証券として標準的と言えます。
ただ最安レベルの楽天証券やSBI証券と比べると少し割高に見えますね。
楽天証券と比較してみるとこのような感じです。
楽天証券 | SMBC日興証券 | |
10万円以下の取引 | 113円 | 194円 |
100万円の取引 | 525円 | 864円 |
といった具合です。
対して額ではないように感じますが、色々な株を売ったり買ったりしていると、この金額結構大きくなってきます。
ですので、IPOきっかけで口座開設し、そのまま株を色々と取引する可能性がある場合は、手数料のやすい証券会社で行うべきといえます。
ネットでの管理画面の使いやすさはやはり専業が強い
IPOにおいては抜群の優位性を保つSMBC日興証券ですが、弱点もないわけではありません。
ネット上での管理画面や使い勝手においても最高!とはなかなかいいがたいですす。。
アプリや管理画面での使いやすさの口コミなどを見てもやはり評価を受けているのは「SBIか楽天か」のようなところなので、デイトレードを行う人やメインの運用口座としては別に口座を持つ人も多いようですね。
情報力は国内証券ピカイチ
SMBC日興証券といえば日本を代表する歴史ある証券会社。
ということで株式の分析に優れた有力なアナリストも自然と集まります。
SMBC日興証券の顧客であればIPO情報のみならず著名なアナリストの分析に触れる機会が多くなるのも魅力の一つです。
直接話が聞けるセミナーも随時開催しているようですね!
IPO投資を考える全ての投資家にオススメできる証券会社
IPO投資においてはSMBC日興証券がかなり強い証券会社だという事がわかりました。
「IPO専門投資家」ならSMBC日興証券だけでOKですし、他にもいろいろ取引する中でIPOも一部検討したい場合はメインの証券会社の他に「IPO専用」としてSMBC日興証券の口座を持っておくのもオススメです。
もちろん、口座をいくつも持ちたくないのであれば、SMBC日興証券だけで他の商品も合わせて完結できます!
いずれにしてもIPO投資のチャンスはある日突然やってきますし、「口座開設に時間がかかって申し込めなかった」というような悲劇を防ぐためにもあらかじめ口座開設の手続きは済ませておくことをオススメします。
IPO投資を活用して有利に資産を増やしましょう!
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