投資初心者に捧げるロボアドバイザーの正しい使い方。積立投資でリスクを軽減
2018年末。世界的な「株価の暴落」により、投資のプロでさえも損を出してしまった人が多くでました。
どれくらい暴落したのかというとこんな感じ…
こちらは日本の株価を表す「日経平均」の1年間のチャートですが、10月から年末にかけて大きく下がっていることが分かりますね。同時期にアメリカのダウも同じように大きく下がっていました。
2018年の12月だけで世界的に株価は10%以上下げましたので、100万円の投資をしている人は10万円以上の損を出してしまったことになります。
さて、そんな悲観的な2018年末の「株価大暴落」ですが、そのあとはどうなったのでしょうか?
年が変わり2019年に入ると、逆に株価は順調に回復し、先ほどのグラフでも暴落したあと実はかなりの勢いで上がっているのです。
見方を変えると2018年末の暴落のときに「買っておけばよかった」ということになりますね。
当時トランプ大統領もツイッターで「絶好の買い場だ」といっていましたし、投資の世界の偉人ウォーレン・バフェットも「下がったときにはマーケットから逃げずに優良な銘柄を買い続けることが大事だ」と言っています。
やはり投資の基本は安いときに買っておくということなんですね。
ただ、そんなことは後になれば誰でもわかることですが、そのときに今が安いと判断するのは難しい(というか無理)ですよね。
そんなときにオススメなのが「ロボアドバイザー」という選択肢です。
景気が不安定な時は儲かるチャンスでもある。判断が難しい時こそロボアドバイザーに任せる
景気がいいときはなんでもとにかく「買えば上がる」という状況になりますが、景気が不安定なときの投資は「何を」「どのタイミングで」買うか(もしくは売るか)の判断が非常に重要になります。
初心者に難しいこの判断を行ってくれるのがまさに「ロボアドバイザー」の仕事なのです。
ロボアドバイザーであればお金さえ好きなタイミングで預ければ、どのタイミングで何を買うかをすべてロボット(その背景には世界的な資産運用会社)が行ってくれます。
- 暴落時こそ投資チャンス(バフェットも言っている)
- 何をどのタイミングで購入すればいいかわからないけどチャンスは掴みたい
- 世界的な資産運用会社が判断しているロボアドバイザーに任せる
上記より、投資初心者でもプロの投資家と同じ判断で結果的には投資が出来るというわけです。
ロボアドバイザーでも積立投資で継続的に投資をすることでさらにリスクを抑える
ロの運用といっても短期的にみればもちろん失敗することもあります。
ですので、リスクを分散させるために重要なのが「積立」(≒毎月投資し続けること)です。
投資の世界では投資をする「タイミング」を分散させることでリスクを低くするのは基本中の基本となっています。
「ドルコスト平均法」と呼ばれるこの法則は、買うタイミングを分ける(つまり積立)ことで平均取得金額を安定化させる目的があります。
株価が100円の時には100株買うことができますが、株価が50円に下がるとそのときは200株買うことができます。
これ、株価が下がっているので損をしているのですが、見方を変えると「安いときにたくさん買う」ことができていることがわかりますね。
株価は基本的には右肩上がりになります。(=ここは基本中の基本なので割愛)
下がったり上がったりを繰り返しながら、滑らかに右肩上がりになるのであれば、一気に買うよりもドルコスト平均法に乗っ取り買い続けることで、リスクを分散することができるという訳です。
ロボアドバイザーにはデメリットもあるのでは?
投資初心者でもプロの投資家のように儲かるチャンスがあるロボアドバイザーですが、デメリットも気になるところですよね。
- ロボアドバイザーは手数料が高い
- 運用が失敗して損をする可能性がある
- 安全性が心配(投資のミスをしないのか?)
よく心配の声としてあがる上記3点について解説します。
手数料が通常の投資に「プラスアルファ」発生する
ロボアドバイザーには利用手数料がかかります。
投資の判断をロボット(プロ)にしてもらうための費用と考えましょう。サービスにもよりますが通常の投資に加えて年間で「+0.5%」程度はかかります。
100万円の資産運用をロボアドバイザーで行った場合は年間で5,000円程度が手数料として差し引かれるということになります。
この費用を高いととるか安いととるかは感じる人次第ですが、私はロボアドバイザーでそれ以上の利益を出すことが出来れば選んだ価値があるのではと思います。
私は楽ラップで10万円預けて2年以上放置していますが、手数料を引いても8,000円ほど資産は増えています。楽ラップの運用実績ページに月ごとの運用実績もまとめているのでご覧ください。
確実に運用が成功するとはいえない
ロボットとはいえその判断が必ず正解するという保障はありません。
ロボットの判断に逆らって損をしてしまう可能性ももちろんあることは注意しましょう。
ただし、これは投資のプロでも同じことが言えます。
確実に儲かる投資というものは存在しません。
ロボアドバイザーで投資した金額が0になるリスクは99.99%ありませんが、短期的にみると運用に失敗する可能性はあるので、投資は自己責任で行いましょう。
安全性は問題ないのか?
ロボットというと正体が分からないので安全かどうか分からずに不安という人もいるかもしれません。
しかしロボットといってもその運用は実はかなりスゴイ資産運用会社と提携していることが多いです。
たとえば楽天証券の「楽ラップ」というロボアドバイザーの場合は「マーサーインベストメンツ」という会社は世界的にトップクラスの資産運用会社で40年以上の実績があります。
このような信頼のおける「プロ」がバックにいることもロボアドバイザーの信頼できる点といえるでしょう。
積立ができて手数料が安くいい口コミの集まっているロボドバイザーは?
資産運用の内容(売買のタイミング)はロボットがしてくれるとして、ロボアドバイザーの投資をする側で気をつけたいのは、先述のとおりしっかりと定額を「積み立てる」ことで「時期の分散」をすることです。
しかし、実はロボアドバイザーの中にはこうした「積立機能」がないものもあります。
あらかじめ積立が出来る主要なロボアドバイザーをピックアップしてみました。
合わせて、各ロボアドバイザーの特徴についてもまとめてみたので、これらからロボアドバイザーを選ぶようにしましょう。
積立のできるロボアドバイザーを箇条書きで紹介
- ウェルスナビ
- 日本のロボアドでは最も口座数が多い。ネット証券最大手のSBI証券からの申し込みが出来るためで、テレビCMなども頻繁に行っている。
- 楽ラップ
- 楽天証券オリジナルのロボアド。完全にオリジナルなので手数料が安く、「初心者に強い楽天証券」らしく投資の知識がなくても簡単な質問に答えればOK
- THEO(テオ)
- ロボアド専業の新興企業「お金のデザイン」社が運営。オシャレなデザインで見た目に厳しい若者からの信頼は強い。docomoとdポイントで提携している。
- マネックスアドバイザー
- マネックス証券が提供するオリジナルのロボアド。マネックス証券には「マネラップ」というロボアドもあるが、そこでの改善点を反映した「第2世代」といえるため手数料や運用内容も一皮向けている。
ロボアドバイザーの手数料は利用料+信託報酬+税金の合計金額で判断を!
さて、これらの「積立」に対応したロボアドのなかで、次に気になるのはやはり「手数料」。
手数料で比較する上で注意が必要なのが、実際に支払う手数料で判断するということです。
実は、ウェブサイトに記載されている手数料は、実際に支払う額を表記していないものが多いのです。
どういうことかというと、ロボアドバイザーを利用したときにかかる手数料は、「ロボアドの利用料」と「ロボアドが買った投資商品にかかる手数料(信託報酬)」の二階建てになっています。
このうち一階部分だけを記載しているサービスが多いので、実際に払う手数料と異なることがあるのです。
そこで、このページでは「二階建て部分すべて」に統一して各サービスの手数料を比較してみます。
さらに税込・税抜の表記もバラバラなのでここでは「税込」に統一します。
ロボアドバイザー | 実際の手数料(年間・税込) | HP上で記載されている手数料 |
---|---|---|
WealthNavi(ウェルスナビ) | 1.08%+0.2%程度 | 1.00% |
楽ラップ | 0.99%未満 | 0.99% |
THEO(テオ) | 1.08%+0.2%程度 | 1.00% |
マネックスアドバイザー | 0.5%程度 | 0.487% |
このように、記載されている手数料以上に差があることが分かります。
ウェルスナビとTHEO(テオ) は実際に支払う手数料が0.1%高いですね。。
こうして比較してみると、最も手数料の低いサービスはマネックスアドバイザー、続いて楽ラップとなります。
しかもこの2社は手数料の表記が実際の手数料と同じということで正直なサービスとも言えますねw
楽ラップがオススメできる理由
以上より、積立ができるロボアドで最も手数料の安いサービスは「マネックスアドバザー」となるのですが、このサイトでは2番目に手数料の安い「楽ラップ」をオススメしています。
その理由は、投資先の商品です。
ロボアドバイザーは自動的に複数の商品を売り買いしてくれるのが魅力ですが、マネックスアドバイザーズの場合はその商品がすべて「ブラックロック」という運用会社に偏っています。
一方、楽ラップの運用商品は「アセットマネジメントOne」と「ステートストリート」の2社の商品を使い分けています。
たとえば外国の株式に投資をしようとロボアドが判断した場合、マネックスアドバイザーズの場合は「ブラックロック」の商品を買うわけですが、楽ラップの場合はさらに「アセットマネジメントOne」の商品がいいか、「ステートストリート」の商品がいいかを判断するということです。
同じ投資先でも、より調子の良い商品を選んで欲しいのは当然ですよね?
この「2重の判断」が効いているおかげでたとえロボアドが同じ判断をしたとしてもよりよいパフォーマンスが期待できるというわけですね!
このような運用の中身は手数料に比べるとなかなかマニアックな話ですが、大事なお金を預けるのですから是非参考にしていただければと思います!
楽ラップを始める場合、簡単な質問に答えて自分の投資傾向を診断してくれます。
無料で診断可能なので一度試してみてください。
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