【楽ラップの実績と評価】ダメだと聞いていたけど実は...

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ドルコスト平均法

ドルコスト平均法は利益の最大化を目指す人におすすめしない理由

投資の勉強を始めると耳に入ってくるのがドルコスト平均法という投資手法。

有識者が声をそろえて

「ドルコスト平均法は基本中の基本」
「ドルコスト平均法こそ最強の資産運用方法」

などとその有効性を訴えているので、なんだかよくわからずにとにかく投資はドルコスト平均法で行えば良いんだなと考えている人も多いことでしょう。

しかし一方で、このドルコスト平均法最強説に異を唱える声もSNSなどではチラチラ出てきています。

そこで改めてFPである私が、このドルコスト平均法におけるメリットとデメリットを整理してみたいと思います。

ドルコスト平均法は定額を長期にわたって買い続ける投資方法

ドルコスト平均法はそもそも投資におけるリスクを減らすための手法であり、長期投資においてはプロの投資家も活用する資産運用の基本です。

方法としては非常にシンプルで、ある投資商品を購入するときに一気に買わずに 定期的に、一定の金額を長期にわたって買い続ける”という投資方法です。

例えば、手元にある100万円を投資するのであれば、毎月10万円ずつ10ヶ月かけて買うのがドルコスト平均法です。

簡単でしょw

ドルコスト平均法のメリット

買うタイミングを分散するドルコスト平均法を行うことで投資商品が「値下がりするリスク」を減らすことが出来ます。

これはどういう意味か?

100万円分の株が買った後、少しの間持っていて株価が10%下がってしまうと10万円損しますね。

ドルコスト 平均法

しかし、下記のように5ヶ月間かけて20万円ずつ分散購入した場合、最終的に10%下がっても、安く買えた時期と高く買えた時期が按分されて結果的に損をしないという結果になります。

ドルコスト平均法

投資をするときに一番に考えられるリスクは下がったらどうしようということだと思いますが、その下がった場合に強い効果を発揮する投資手法ともいえます。

ドルコスト平均法はリスクを最小化できるたけで利益の最大化には向いていない

しかし、ドルコスト平均法は万能ではありません。

ドルコスト平均法が裏目に出るケースとしては、逆に「買った後に上がった時」です。

価格が上がるのであれば当然、最初に買った金額は大きければ大きいほど利益が大きくなるため、ドルコスト平均法で投資した場合は機会損失(本来もっと出たであろう利益)が発生してしまいます。

あくまでもドルコスト平均法は利益の最大化ではなくてリスクの最小化を優先する場合に取るべき手法だといえるため、利益の最大化を目指す一部の人からは疑いの声もあるのです。

ドルコスト平均法を否定する意見と反論

ドルコスト平均法否定派のロジックとしてはこのようなものもあります。

「上がると思うから投資するんでしょ?じゃあ全部突っ込んだほうが上がった時に利益が多いじゃん」

たしかに極端にはその通りなのですが、この意見には重要なポイントが抜け落ちています。

確かに上がると思うから投資するのはその通りなのですが、長期投資においては買った翌日にタイミングよく上がるなどとは当然考えておらず、10年後・あるいはその先においては今よりも高くなっているとは予想するものの、「買いのタイミングとしては今日がベストかは分からない」状態というのが基本的な心理だということです。

「上がると思うから買う」ことと、「今が安いから買う」ことは必ずしも意味が同じとは言えないということです。

ドルコスト平均法を活用するべき人はこの2タイプ

私は、やはり長期投資であればドルコスト平均法は活用すべきだと思います。

特に有効だといえるのは次のような人です。

  1. 長期的にはその商品が魅力的だと思うけど、1ヶ月後にどうなっているかは分からない(予想できない)
  2. 手元に大金がないが、だからこそ将来の資産を形成したい

手元に資金がないのでこれから毎月コツコツと積み立て投資を行う場合は必然的にドルコスト平均法を取ることになります。

しかし、1ヶ月後に今よりも上がっている可能性が分からない人も、やはり下がった場合に備えて「今月と来月、そしてその翌月・・・」と時期を分散することで、買った時が一番高かった、いわゆる「高値掴み」を避けることが出来ます。

長期投資で資産形成をする人のほとんどがこれに当てはまるのではないでしょうか?

だからこそドルコスト平均法は長期投資に最適な投資手法といわれるのです。

ドルコスト平均法の投資をやめるべき人は短期投資をする人

では逆にドルコスト平均法を行わないほうが良い人や商品はあるのでしょうか?

それは長期投資の逆、つまり短期投資です。

「今が一番安い≒あとはほぼ上がるのみだ」という判断に基づいて買いのタイミングを決めるデイトレード等の短期投資であれば、そもそもドルコスト平均法をしている暇はありません。

大きな額を一気に購入して、仮に下がった場合はその時点で自分の「今が一番安い」という判断が間違っていたことになるので、それを認めて「損切り(損がそれ以上大きくならないように売ってしまうこと)」を適切に行うのが短期投資の基本的な考え方です。

長期的に上がると判断すればドルコスト平均法がおすすめ

ドルコスト平均法自体はどのような投資商品にも使うことが出来ます。

投資信託や株式はもちろん、ビットコインなどの仮想通貨もコツコツ買えますし、ロボアドバイザーにも積み立てコースが用意されている商品が多いです。

しかし、どの商品に投資する場合でもドルコスト平均法を行うべきかどうかは「その商品が長期的に上がると思うかどうか」を基準にすればよいと思います。

投資商品は当然、上がることも下がることもあります。

思いがけず買った後に価格が下がって損が出てしまうことも当然あります。

そうしたときに

短期投資の場合
損が大きくならないように売る→損切り
長期投資の場合
最終的には上がると思っているから安くなったならもっと買う→ドルコスト平均法

という大前提のもとに取るべき行動が変わってくるだけの話なのです。

例えば同じビットコインを買っている人でも、「今日のニュースで勢いがあるから上昇に乗っかって利益を取る」ことを狙う人もいれば、「10年後にビットコインは世界中で使われる共通通貨になり、価格は今の10倍になっているだろう」と思って投資する人もいるわけです。 自分が行っている投資が「長期的な視点」なのかという観点で見直すことで、ドルコスト平均法との付き合い方が変わるかもしれませんね。

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