楽天証券と他証券会社の手数料を様々な切り口で比較をしてわかった手数料最安値の証券会社
証券会社を選ぶ上で最重要とも言える手数料。同じ銘柄を購入できるのであれば、安い方がいいのは当たり前ですよね。
基本的には野村証券や大和証券のような店舗をもつ総合証券会社より、楽天証券やSBI証券のようなネット証券会社の方が手数料が安いです。そのネット証券の中でも楽天証券の手数料は果たして安いのか?楽天とついているからなんとなくリーズナブルなイメージはありますがw
そこで、ネット証券会社の最大手であるSBI証券・マネックス証券・松井証券と様々な切り口で手数料を比較し、最も手数料が安い証券会社についてまとめてみました。
楽天証券で口座開設しようかと考えている人は、こちらの楽天証券の口座開設方法ページと合わせてご覧ください。
楽天証券の手数料はコースが2つあり分かりにくい
他証券会社と楽天証券を比較する前に、まずは楽天証券の手数料はいくらなの?という話です。
基本的に証券会社の手数料というのは、「取引金額」によって変わってくるため、金額ごとにテーブルが設けられています。ただ、暗記をするほどのものではないので、だいたいいくらくらいと覚えておくようにしましょう。
ただ、公式サイトを見てみると、取引金額によって手数料が変わったり、コースによって違ったりと、結局いくらやねんと言いたくなります。
そこで、2つのコースについて確認し、その内容をもとにどちらがお得なコースなのかについて確認してみます。
楽天証券に用意されている2つ手数料コース
楽天証券では株式取引にあたり、下記の2つの手数料コースが用意されています。
- 超割コース
- 一日定額コース
それぞれのコースは下記のような違いがあります。
- 超割コース
- 楽天証券もオススメするコースで、楽天証券で口座開設をする際にデフォルトで「超割コース」が設定されている。超割コースでは1取引の金額に応じてその都度手数料がかかってきます。
- いちにち定額コース
- 一日に取引した合計の金額に応じて、その日の手数料がかかるコース。たとえば50万円の株を買ってその日のうちに売った場合、一日の取引金額は50万円×2で「100万円」となるので100万円分の手数料858円(税抜き)がかかるというもの。
つまり、楽天証券では自分の手数料コースによって同じ取引をしてもかかる手数料が変わるというわけですね。
ちなみに、この超割コースの場合、取引金額に応じた手数料はこのような感じです。これもだいたいで覚えておきましょう。
取引金額 | 手数料 |
50万円 | 250円 |
100万円 | 487円 |
これくらいかなーとざっくりとだけ手数料をを覚えておいてもよいでしょう。
基本は超割コースを10万円以下の投資を細かくおこなう人はイチニチ定額コースを選択するべし
上の例を見て「あれ?」と思った人もいるかもしれません。
50万円の株を2回買って売ったら、下記のような手数料の違いが生まれるんですね。
手数料 | |
いちにち定額コース | 858円(税抜) |
超割コース | 500円(税抜) |
私もこうして計算してみて思いましたが、楽天証券では一日に何度か取引をした場合でもほとんどは「超割コース」のほうがお得なのです!
ただ、金額によっては「いちにち定額コース」の方が安くなることもあります。
例えば、10万円以下の取引をする場合 、「超割コース」だと10万円以下の取引手数料は90円(税抜)ですが 、「いちにち定額」の場合はなんと「0円」と手数料無料で株が買えてしまいます。
最近は主婦の人が節約したお金で投資をするような10万円以下の取引も流行っていたりするので、基本的には「超割コース」がオススメですが、こういう少額投資をする方は「いちにち定額コース」がオススメです。
ややこしい2つの手数料はSBI証券との手数料値引き合戦の証
なぜこれほどややこしいことになっているか?これはおそらくですがネット証券業界の激しい手数料競争の産物なのではと思いますw
調べてみてわかったのですが、もともと楽天証券には「超割コース」というものはありませんでした。ただ、ライバルであるSBI証券が、どんどん手数料を値下げした結果、楽天証券はどのコースよりもお得な「超割コース」を後から作ったんですね。
これにより「いちにち定額コース」はほとんど無意味となっていたのですが、2017年にSBI証券が同様の定額コースで10万円以下の取引手数料を無料にしたことに対抗し、楽天証券も「いちにち定額コース」の値下げを行いました。
まぁ利用者にとっては安くなったので何よりなんですが、熾烈な企業努力合戦によりネット証券業界の手数料体系は安くなりながらも複雑化してしまったということなんですね。
楽天証券とSBI証券・マネックス証券の手数料を比較してわかった最も手数料が安い証券会社
「数百円」と聞くと安いと感じる手数料ですが、大事なのは他社より安いかどうかですよね?
そこでネット証券大手である「SBI証券」「マネックス証券」と比べて手数料が高いのか安いのか、比較してみます。
楽天証券とマネックス証券では圧倒的に楽天証券の方が手数料が安い
業界3位のマネックス証券と楽天証券の手数料を比較してみるとどうでしょうか?
楽天証券手数料 | マネックス証券手数料 | |
50万円の取引 | 250円 | 450円 |
100万円の取引 | 487円 | 1000円 |
上記以外のテーブルすべてにおいて楽天証券の手数料が安くなり、大口の取引ともなると30倍以上の差が出てきます。
業界3位のマネックス証券と比べると楽天証券は手数料で圧勝しているといえるでしょう。
楽天証券とSBI証券では手数料は全く同じだが、ポイントの分楽天証券に部があり
ネット証券口座数No.1のSBI証券は、業界2位の楽天証券と長きにわたって手数料競争を繰り広げているライバルです。
我々ユーザーにとってはありがたい競争なのですが、現状株式取引手数料に差はあるのでしょうか? 結論から言うと、楽天証券とSBI証券は手数料まったく一緒ですw
さすがライバル、どちらも一歩も譲らず安いほうに合わせてきた歴史の賜物です。 というわけでSBI証券と楽天証券に手数料の差はありません!
ただ、最終的には楽天ポイントの差がある分楽天証券にわずかに分があるといえます。
楽天証券の株式取引は、手数料の「1%」が「楽天ポイント」として戻ってくるため、実質はSBI証券よりも1%安いといえるわけですね。ということは、楽天証券の手数料はポイント合算した場合業界最安値ということです!
ただ、全員楽天ポイントを利用している訳でもないので、楽天ポイントを利用出来る人にとっては楽天証券のほうがわずかにお得に取引が出来そうです。
信用取引の手数料においても楽天証券が手数料最安値
一般的には株式手数料といえば「現物」の手数料なのですが、もっとアクティブなトレーダーになってくると「信用取引」を中心に行う人も多いですね。
初心者でも、少し経験をつんでチャレンジ!と考えている人もいるかもしれません。 「現物取引」の手数料が安い楽天証券が「信用取引」の手数料も安いのでしょうか?
信用取引手数料での最大のライバルは松井証券だが、楽天証券の方が手数料は安い
ネット証券において信用取引をウリとしている証券会社が松井証券で、投資の玄人からは人気があります。
松井証券でなんといっても人気なのは「一日信用」というサービスで、これは信用取引において一日で売り買いを行った場合手数料が「0円」になるというものです。
ただ、調べてみると楽天証券も「いちにち信用」という同様のサービスがあり、アクティブなトレーダーにとっても楽天証券は手数料で非常に優位性のある証券会社となるのです。
一日で決済しなくても、すべての金額において楽天証券は松井証券よりも安く取引が可能となるため、「いちにち信用取引」を始めた時点で、楽天証券は信用取引においても業界最低水準を実現したといえますね!
投資信託の手数料もポイントを考えると楽天証券が最もお得となる
証券会社の手数料といえば株式手数料ですが、投資信託の購入を考えている人ももちろん多く、「投資信託の手数料は?」という疑問もありそうですね。
ネット証券を選ぶ上で投資信託の手数料を基準とするとどうなるのでしょうか?
買付手数料は基本的にゼロ、証券会社に違いはなし
結論から言うと投信はどこのネット証券で購入しても違いがありません。 なぜなら今はほとんどの投信が手数料0円で購入可能だからです。
「信託報酬」という投信を持っていることで発生する手数料は証券会社ではなくて投信を運用している会社によって定められているのでこれも証券会社によって安くなるということはありません。
タダだから、投信の手数料が話題に上がることはないというわけなんですね。
ポイントが貯まる分、楽天証券が有利
ただ、楽天証券の場合は手数料が(ほとんどの投信では)タダのうえ、なんと持っているだけで「楽天ポイント」が貯めるというおまけが付いてきます。
「実質手数料マイナスでは・・」といいたくなりますが、とにかくポイントを考慮すると投資信託は楽天証券で買うのが一番安いといえるかもしれません。
手数料に関する口コミは?
ネット上のユーザーの声はどうでしょうか?結局のところ使っている人の声が一番信頼できる!ということでTwitter上のユーザーの声を集めてみました!
楽天証券の手数料が、SBI証券と全く同じになるのか。 ポイントがもらえる分、楽天のほうがお得かも。
楽天証券の一般信用が最強ですね。大口優遇で手数料ゼロになれば、あとは金利だけだものね。
楽天証券いいなぁ購入時手数料かからないのはまじで大きい。購入初日で352円プラス 今後の値上がりに期待
2017年の大幅手数料値下げをもってネット証券界でも最安となった声やSBI証券との値下げ競争に関する声が多いですね。
いずれにしても楽天証券の手数料は「安い」というこえが圧倒的でした!
【まとめ】楽天証券の手数料は業界最安値となった
結論として、楽天証券はSBI証券と並んでネット業界でトップクラスの手数料の安さを誇る証券会社ということが分かりました! しかもポイントが付くことでライバルのSBI証券よりも一歩リード?していることから、手数料の安さに対する強いこだわりが感じられますね。
というわけで楽天証券で口座を開設するにあたり手数料が安いのかを懸念している方は、まったく心配いらなそうです!
Writer Profile