楽天証券のジャンル横断・騰落率ランキングを見ながら賢く投資する方法
投資といっても株や為替、金銀、ビットコインに至るまで、さまざまな「ジャンル」があります。
こういったジャンル毎に上がったり下がったりという傾向は全く違った動きをしているのをご存じでしょうか?
ここではそんなジャンル別の騰落率を定期的にランキングにしてくれている楽天証券の「ジャンル横断・騰落率ランキング」を活用して、勝ちにいく投資方法を解説していきたいと思います!
楽天証券のジャンル横断・騰落率ランキングとは
楽天証券が運営する投資メディアのトウシル。
そのなかで1週間ごとに株式や通貨、仮想通貨やコモディティまで、幅広いジャンルの銘柄における騰落率を横断的にランキング化してくれているのが、ジャンル横断・騰落率ランキングです。
直近、どのジャンルにお金が集まっているのか?
すなわちどのジャンルが今勢いがあるのかを一目で確認することが出来るのでぜひ活用したいコンテンツです。
毎週週明けに掲載されるので是非チェックしにいってみましょう。
では、このランキング自分が投資するに当たってどのように生かせばいいのかをご紹介したいと思います。
ジャンル別の勢いを投資スタイル毎に活かす
ジャンル横断・騰落率ランキングを見ると、何が最も伸びていて何が最も上がっているのかがすぐにわかります。
すでに投資商品を持っている人であれば、自分の投資しているジャンルが今どのような位置にあるかを確認できますね。
しかし、このページでご紹介したいのは、このランキングをみてこれから先の自分の投資に生かすための方法です。
それは厳密には自分の投資が「長期投資」なのか「短期投資」なのかというスタイルによって変わってきます。
というよりも真逆になってくるので活かし方も注意が必要ですのでご紹介していきます!
長期投資なら安いジャンルを拾う
もしあなたにとっての投資が長期投資で数年先を見越して資産をじっくり増やそうとするのであれば、騰落率ランキングでは下位(下がっている)ジャンルに注目しましょう。
例えば、このケースでいうと天然ガスや金の価格が下がっていますね。
投資先としては天然ガス関連の企業の株式(三菱商事や国際石油開発帝石など)や、金に投資している投資信託などが候補に挙がります。
下がっているということは安く買えるということなので、数年先にはまた価格が上がってくる可能性も高くなります。
それを見越して安い水準で買い貯めておくという考え方ですね。
投信スーパーサーチを活用して購入商品を探す
天然ガスが大きく根を下げていたので、「天然ガスを買おう!」と思ってもどうやって買えばいいかわかりませんよね。
そういう場合は、楽天証券の投信スーパーサーチという機能を使います。
赤色の部分に天然ガスなどの気になるワードを入れるだけでOKなのでとても簡単ですね!
ちなみに、先の騰落率ランキングでは、天然ガスと金が高かったですが、天然ガスは、価格を追うことが難しかったり、金の現物投資というのは少しレベルが高いので、この場合のオススメは金関連の投資信託がおすすめです!
投信スーパーサーチのキーワードに、「ゴールド」と入力すれば金(ゴールド)関連の投資信託が出てきます。
買付ランキング順に並び替えると1位である「ステートストリート・ゴールドファンド(為替ヘッジあり)」という商品が金関連の投資信託で最も売れていることになりますね。
買付手数料も無料で信託報酬も「0.895%」と低水準なので金投資に慣れていない人にもうってつけの商品でしょう。
ランキングを長期間みて下落基調が止まっているかが購入期
ただ、長期投資の場合はそのジャンルがずるずると下がっているのであれば慌てて手を出すのは禁物です。
前回や前々回からずっと下げ続けているジャンルだと分かればしばらく追いかけてみて、下落基調が「止まった」と感じたところで買ってみるといいかもしれません。
長期投資の場合は積立投資でリスクヘッジ
長期投資と相性がいいのが「積み立て」です。
価格が下がっているということは今まとめて買ってしまってもまたしばらく下がってしまう可能性があります。
そこで、長く投資するつもりであればお金も時間も分散して購入することでリスクを軽減できるのです。
100万円の資金があるのであれば、例えば1ヶ月かけて毎週25万円ずつ買うなどのテクニックを使ってローリスクで投資を行うのがオススメです。
投資した後は簡単に儲かったからといって安易に売却せずに最初に決めた通り数年かけてどんどん利益を伸ばしていくことを目指すことが大切です。
また、もし価格が下がってしまうことがあれば「ナンピン買い」といってさらに安く買い増すチャンスでもありますから覚えておきましょう!
短期投資なら勢いのあるジャンルに乗っかる
また、投資の期間が短期で1週間や1ヶ月で利益を狙うスタイルなのであれば、長い目で上がるのを待つのではなく今挙がっているものに乗っかって利益をさらっていくことを狙うことが出来ます。
このケースだと、ビットコインや原油の上昇率が高いですね!
素直にそこに投資をして、下がり始めた時点でさっさと売って利益を取ってしまうということです。
ビットコインはなにが起因して上がっているか下がっているか正直わかりませんw
ですので、原油をチェックしてみましょう!
原油を買うなら原油価格に連動したWTI原油ETFがおすすめ
原油への投資というとハードルが高いようなイメージがありますが、「ETF」という商品を使えば簡単に原油投資が出来ます。
ETFは株式と同様に検索することが出来ます。
銘柄コード「1671」の「WTI原油ETF」という商品、は原油の値段に連動した動きとなっていて、株式のように短期売買にも適しているので「今日買って今日売る」というような取引も可能です。
もちろん投資の世界ではそれほどうまくいかず、買ったとたんに下がり始めてしまうことも往々にしてあるので、そういった場合には粘らずにさっさと損でも売ってしまう「損切り」を行ってリスクを最小限に抑えることが大切です。
短期投資をする際はルールを明確に作ってから投資をする
短期投資であればダラダラ保有せずにすぐ売ってしまうことがリスクヘッジになります。
ある程度まとまったお金(100万円の資金があるのであれば100万円すべて)を一気に投資して少しの値動きでもまとまった利益が出ることを狙いましょう。
また、まとまった資金を投資している以上、長期保有は禁物です。
当初の目的である「上がっているから一瞬だけその流れに乗っかる」ということを忘れず、利益が出ても損をしてもどちらにせよ1週間以内に売り切って清算してしまうようにルールを作りましょう。
特に買ってすぐに損になっている場合はその時点で想定から外れているということです!
迷わず「損切り」をおこなって傷が浅いうちに逃げることを忘れてはいけません。
ジャンル別の勢いを見定めて目的に合った投資を
このように、同じ指標を見てもスタイルによって投資する対象はガラッと変わってきます。
そのために大切なのは自分が「長期」で儲けようとしているのか、「短期」で儲けようとしているのかを自分でしっかりと理解しておくということです。
当初は短期で儲けようとしていたけど、実際に買ったら下がり始めたので「長期投資」に切り替えるというような芯がブレた投資は「損をするパターンの王道」です。
最初に決めたスタイルに沿ってしっかりと「損切り」を行ってリスクをコントロールしていくことが投資で勝つための鉄則であることを忘れず、ジャンル別の騰落率を活用していきましょう!
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