投資初心者でもわかる楽天証券で簡単に割安成長株を見つける全行程とオススメの売買方法
Twitterをみていると「株で大儲け!」なんてつぶやきをみることもありますよね。
あれ、「本当にそれだけ儲かっているの?」と疑っている人もいると思いますが、私は儲かっていると思います。
原則原理として、株は安くで買って高くで売れば儲かります。
Twitterで株で儲けた報告をしている人は、これがきちんとできているんですね!
そんな「安い状態の株」は投資初心者では見つけられないんじゃないの?とよく言われますが、実はある指標をチェックすればかなり判断の役に立つものがあります!
そこで、このページでは投資初心者でもわかる割安成長株を見つける全行程をご紹介すると共に、最適なタイミングで売る方法についてご紹介してみます!
割安成長株を見つけるためにチェックする指標
チェックする指標としてはこの2つです。
- PER
- PBR
この2つの指標は、株式の世界では基本中の基本なのですが、どう判断するかは人それぞれなんですね。
また、奥の深い指標なので活用の方法は無数にありますが、ここでは、PERとPBRを「今現在割安で」かつ「買ってもよい(今後伸びる)」と判断できるような見方について解説していきます。
PERで今後の期待度をチェックできる
PERは株のトレーダーであれば必ず覚えておきたい指標で、「株価収益率 」(Price Earnings Ratio)とも呼びます。
今の株価がその会社の利益(当期純利益)の何倍かを示す指標なんですね。
ちなみに、計算方法は下記のように計算されます。
PER(株価収益倍率)=株価÷1株あたり当期純利益
どういう指標?
考え方としては、例えばPERが「10倍」の株はその会社が「投資した資金を10年で回収できる」という計算になります。
これからもっと利益が増えていくだろうと思われている会社は、PERが20倍や30倍とどんどん大きくなる(つまり株価が上がっている)のです。
どこをみればチェックできる?
最近では証券会社や株価をチェックできるサイトには計算されたPERが記載されていることがほとんどです。
※図はYahoo!ファイナンスの株価ページ
この場合今のトヨタの株価が利益の8.84倍ということです!
どれくらいが「買い」なのか?
PERは銘柄によって3倍のものもあれば50倍のものもあります。
その水準が「買い」かどうかはその銘柄をピンポイントで見ても判断は難しいでしょう。
参考になるのは東証の全銘柄のPERと業種別のPERです。
こちら→ https://www.jpx.co.jp/markets/statistics-equities/misc/04.html
試しに2019年6月期のデータをみてみます。
総合という列を見ると、会社数は2,143社で、PERは15.8となっています。
つまり見方としては、全体の平均PERが「15.8倍」なので、それより下の銘柄は全体に比べて過小(利益が減るかもしれない)に評価されている、15倍以上であれば過大(利益は増えるだろう)に評価されていると見ることができます。
ポイントは、この「市場平均以下」だったものが「市場平均以上」に変わったものです。
そのタイミングが、今後の利益が減る見込み→増える見込みに変わったタイミングとも判断できるので、買い時と判断できる訳です!
また、さらに細かくみたい人は、全体の平均よりも銀行なら銀行業の平均値、建設なら建設業と業界の平均値と比べるとより正確な判断が出来ますよ!
PBRで今の割安度をチェックできる
PBRは「株価純資産倍率」(Price Book-value Ratio)と呼びます。
今の株価がその会社の資産(純資産)の何倍かを示す指標です。
下記のように計算されます。
PBR(株価純資産倍率)=株価÷1株あたり純資産
どういう指標?
PBRが1倍の状態というのはその会社が持っている資産(お金や設備)すべてと、株の価値が一致している状態です。
そして1倍を割っているということは、会社をすべて売却してしまえば理論上は必ず利益が出る状態になっているということです。
どこをみればチェックできる?
こちらもPERと同じく各社の株価ページでチェックできます。
※図はYahoo!ファイナンスの株価ページ
PERと並べて記載してあることが多いので、間違えないように注意してみてみましょう。
どれくらいが平均的でどれくらいなら買いなのか?
PBRは理論上も、平均を見てもほぼ「1倍」の近くになるものですが、時々かなり乖離していることがあります。
「割安である」すなわち「買い」の目安としてもこの1倍がおおきなラインになります。
もし業界全体では1倍なのに、その銘柄は少し1倍を割っているというようなことがあれば現実よりも割引されたレートで株価が設定されているという状態と判断できるのです。
楽天証券のツールで「買い」ポイントに当てはまる銘柄見つける方法を画像付きで紹介
こういった条件を絞って銘柄を探すことを「スクリーニング」といいますが、各証券会社に口座を持っていると指定した条件でスクリーニングして割安株を探すことが出来ます。
楽天証券の場合、「国内株式」タブの「スーパースクリーナー」をクリックすると、市場や業種、投資金額に加えて先ほどの「PER」や「PBR」を指定して当てはまる銘柄を一気に表示させることが可能です。
ちなみに、一つだしてみるとこのような感じです。
※図は「電気機器」業種でPERが1~10倍、PBRが1倍以下のものをスクリーニング
このように自分の割安だと考える水準にある銘柄を表示させて投資する株式を選べる機能は大いに活用したいですね!
割安指標にあてはまる4つの銘柄を紹介
PERとPBRをスクリーニングし、実際に「割安株」と考えられそうな銘柄を実際に探してみます。
指標は、「市場平均のPERをやや下回って」おり、「PBRが1倍を下回っている」という条件です。
さらに購入しやすいよう、「50万円以下で買える」というものも追加すると4つの銘柄がヒットしました。
- 日揮(1963)
- グローリー(6457)
- リコー(7752)
- テレビ朝日(9409)
2019年7月25日現在の指標ですが、もし何買おうか悩んでいたのであれば参考にしてみてください!
割安株を見つけたらどのタイミングで買うか、いつ売るのか
割安株を見つけたはいいものの、すぐに買っていいのでしょうか?
そしてどのタイミングで売ればよいのでしょうか?
株は安く買って、高く売るのが基本ですので、買い時と売り時についてもご紹介します。
買い時は?
買うタイミングで大事なのは「最も安いところで買おうとしないこと」です。
例えば、先ほど挙げた4つの銘柄は市場平均のPERをやや下回っている条件に当てはまったものなので、これが少し株価が上がり、市場平均のPERに並んだ時が一つの「ブレイクポイント」とみることが出来ます。
自分の中で、「この水準まで上がったら勢いがあると判断して買おう」という買値のポイントを定めてしまうと目の前の値動きに戸惑うことがありません。
売り時は?
長期の投資であれば売り時は「PBRが1倍に戻るまで」というのをひとつの目安に考えてよいと思います。
もともとPBRは「1倍を割っているから割安」と考えているので、1倍に戻るまでは割安の水準ととらえることが出来るためです。
1倍を超えても株価上昇の勢いが強ければその後も持ち続けてもよいと思いますが、その場合は逆に「1倍水準まで戻ってしまったら売る」など、別の観点でPBR1倍のラインを活用しましょう。
(まとめ)投資の心得
さて、今回は投資指標の基本である「PER」と「PBR」を使って割安株を探す方法について書いていきました。
もちろんこれは一つの方法であり、それ以外にも割安だと判断する基準は無数にあります。
自分に合った指標や見やすい指標を探して「相性の良い割安水準」に出会えるともっと銘柄探しが楽しくなりますよ!
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