楽天証券の決算から読み解く楽ラップの運用実績。各社のロボアドと比較してみた
楽ラップドットコムです。
資産運用の方法の1つでメジャーになりつつあるロボアドバイザー(通称ロボアド)。
ロボアドにも、ウェルスナビや楽ラップ、THEOにマネラップと種類があるので、選び方がむつかしい。
選ぶ側にとっては「儲けられるやつ一択!」と思うでしょうが、判断が難しい。。
正直選び方はいろいろありますが、このページではFP(ファイナンシャルプランナー)の上位互換資格であるAFPの資格をもつワタシが、過去の実績を比較して、儲かるロボアドをチョイスしてみました。
楽天証券が決算発表で楽ラップと他のロボアドの運用効率の違いについて公表していたので、それに基づいてどのような違いがあるのかを分析・解説していきたいと思います。
あくまでも「こういう選び方あるんだー」という感じでご覧ください!
ロボアド各社の運用実績を比較するのは難しい
運用実績は、どのように比較するのか、実は難しいところではあります。
というのも、基本的にロボアドというのはその人に合わせて「リスク・リターン(値動きの大きさ)」を設定しています。
そのため、人によってバラバラですしマーケットが好調な時にはリスクの大きい運用のパフォーマンスががたまたま良くなってしまったりするからなんですね…。
各ロボアドにはいくつかの「運用コース」があるから条件が揃わない
ほとんどのロボアドは、質問に答えて自分にあった運用コースを提案されて運用が始まります。
この部分をとって、「あなたに最適な運用コースを提案♪」なんて広告の謳い文句がありますね。
ただ、実際のところ、すべての人に完全にカスタマイズされた運用をしているわけではなく、リスクとリターンのバランスを変えて複数の「コース」を用意しています。
そのうえでその人のリスク許容度(出来るだけ損をしないことを重視するのか、積極的に利益を狙うのか、など)を判定してふさわしいコースに仕分けしているというのが正確なところです。
運用コースごとに「リスクに対するリターンの高さ」で比較する
ロボアド各社の複数の運用コースはリスク別に用意されているので、コースごとにリターンを見ていく必要があります。
そのコースが取っている「リスク」に対してどのくらい高い「リターン」を得られているのかを比較するということです。
同じリスクを取っているならリターンが高いほうが運用効率がいいといえるのは当然ですよね。
楽天証券の決算書類から各ロボアドサービスの運用実績を一覧で比較 できる!
純粋にロボアドの運用実績は比較できないかなと思っていたら、楽天証券が神けさん書類を出していた!
なんと、各ロボアドの運用実績を一覧にしてくれているんですね!
こちらから、ロボアドサービスの運用実績を比較していきます!
グラフの上に位置するほど運用実績がよいと判断できる
楽ラップのほかウェルスナビやTHEOなど、代表的なロボアドが並んでいますね。
色で分けられていますが、1社に付き、いくつか分布している丸が「運用コース」を表しています。(THEOは非常に多くの運用パターンを用意しているので丸の数が多いですね。。)
横軸がリスク、縦軸がリターンを表しているので、より上部に位置しているものほど同じリスクを取った時に得られるリターンが大きいということになります。
楽ラップの運用実績がおおむね他ロボアドサービスの運用実績を上回る
同じ横軸上にある丸同士で比較し、より上にある方が同じリスクで、大きいリターンがあると判断できます。
その見方でみると一目瞭然。
楽ラップの運用実績は他ロボアドサービスを上回っており、楽ラップ、ポートスター、ウェルスナビ、THEO、マネラップの順で高い運用実績だと判断できます。
少なくとも2016年-2020年においては同じリスクで運用するのであれば「楽ラップ」を選択していれば最もリターンが大きかったということになります。
ロボアドで最も預かり資産の大きいウェルスナビは、楽ラップに次いで好ましい運用効率を残していますが、残念ながら運用効率でも首位という地位は取れていないようですね。
ウェルスナビと楽ラップの比較はこちらの記事で詳しく解説しているので、ロボアド選びに悩んでいる方は是非ご一読ください!
運用実績比較まとめ最強の座は楽ラップ
というわけで過去の運用効率は楽ラップが最も良い結果になりました。
楽天証券の決算なので都合の良いように期間などを調整しているのか?とも思いましたがロボアドが普及し始めた2016年からの実績を全て出しているので真っ当な実績と言えるでしょう。
もちろん過去の運用効率が今後の運用が良い証明にはなりませんが、是非参考にしたい興味深い結果でした!
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