【楽ラップの実績と評価】ダメだと聞いていたけど実は...

【楽ラップの実績と評価】ダメだと聞いていたけど実は...

トラノコ 

おつり投資で注目の「トラノコ」は実は利用手数料が高い?

メディアやSNSでも注目されている「トラノコ」。

普段の買い物ででる「おつり」を自動的に投資して資産を作ってくれるという画期的なサービスです。

投資用のお金を捻出しなくても普段のお釣りで資産形成できるとあって、投資初心者が始めるには魅力的なサービスですね。

非常に面白そうなサービスではあるものの、手数料はどうなの?資産を投資して損をすることはないの?と疑問も出てきたので、「トラノコ」についてよく調べてみましょう。

おつり投資のトラノコとは?

「おつりで投資」の名の通り、普段の買い物で出るおつりを自動的に貯めて、さらに運用するという斬新な「トラノコ」。TORANOTEC(トラノテック)というベンチャー企業によって提供されています。

どういう仕組みなのか?どういう点が便利なのかについてご紹介します。

トラノコはクレジットカードで支払うたびに端数を投資できる仕組み

おつりというと現金での買い物でしか発生しないので少しわかりにくいですが、金額を100円単位、500円単位、1000円単位から選び、クレジットカードで買い物をするたびに、都度端数を投資することができる仕組みです。

例えば、100円単位に設定している時にカードで150円の買い物をしたとすると200円-150円=50円を投資に回せる、1,000円単位に設定しているならば、1000円-150円=850円投資という訳です。

ですので、トラノコで投資をする際は、トラノコにクレジットカートや電子マネー等を登録する必要があるんですね。

トラノコを利用するためには銀行やカードかアプリと連携が必要

そうして貯まった「おつり」が月に1回、金融機関から引き落とされ、さらに資産運用にまわされるという仕組みになっています。 (ちなみに毎月27日前後を締め日とし、翌月6日に引き落とされる仕組みです。)

こういうサービスでよくあるのが、この銀行やこのカードとは提携していない…みたいなのがよくありますが、トラノコは国内であれば地銀も含めてほぼ全ての銀行と連携が出来るので、99%の人は新たに銀行口座を開設することなく利用が出来るはずです。

また、トラノコはマネーフォワードとも提携が可能です。

マネーフォワードは、国内最大の「資産(家計)管理アプリ」で、各金融機関と連携も出来るため、自分のお金が「何に使われていて、どこに、どのような状態であるのか」が人目で分かるという超絶便利で、爆発的に利用者を増やしているサービスです。

アップルストアでも常に上位に出てくる、日本を代表するアプリのひとつともいえるかもしれませんね。

そんな、莫大な利用者を抱えるマネーフォワードとも連携できるとなると、助かる人も多いことでしょう!

すでにマネーフォワードに色々な金融機関を登録している人はマネーフォワードとトラノコを連携させれば簡単に設定は完了してしまいますよ。

更にドコモユーザーの人であれば「ドコモ口座」のアプリ上から、「トラノコ登録」を行い、トラノコの引き落としをドコモ口座に設定することで、2,000円の現金がもらえるだけでなく、毎月50円のキャッシュバックが受けられるという「特典」がついてきます。

このような他社との連携は積極的に進めているようなので今後も期待ができそうです!

そんなトラノコですが、ロボアドバイザーサービスと比較するとどうなのか?

手数料や投資先について確認してみます。

トラノコの手数料はおつりレベルの投資だとロボアドバイザーの中でも非常に高い

トラノコの手数料は月額利用料と運用報酬の2つがあります。

それぞれどういう仕組みの手数料なのかご紹介します。

月額利用料が固定で300円発生する

まず一つは「月額利用料」としての300円です。これはいくら投資をしていても一定で発生し続ける固定費にあたる手数料です。

ちなみにはじめて最初の3ヶ月間はこの月額利用料は無料ですので、試しにやってみる分にはかからないということですね。

運用報酬として0.3%発生する

もう一つの手数料が「運用報酬」と呼んでいる手数料です。これは投資している金額の「0.3%」と、金額に比例してかかってくる変動費にあたるコストになります。

ちなみにこの運用報酬はトラノコでなくてもかかるもので、投資信託という投資商品であれば「信託報酬」としてかかっているものなので、トラノコに対しての手数料というよりは「投資に対してかかる手数料」という感じになります。

なのでトラノコ独自の手数料としては300円の「月額利用料」ということになります。 でもこれが高いのかどうか、わからないですよね?

月5,000円の投資をした場合のトラノコの手数料は4.8%と他のロボアドサービスと比較すると高い

月に合計5,000円のおつり投資をトラノコで行なった場合、どのくらいの手数料がかかるかを考えてみます。

1年間おつり投資を行った場合:

(投資金額)
月5,000円×12ヶ月=60,000円
(月額利用料)
300円×12ヶ月=3,600円
(運用報酬)
60,000円×0.3%=180円

手数料は月額利用料と運用報酬を合わせて3,780円ということになりますね。 なお月額利用料は最初の3ヶ月は無料なのでそれを踏まえると2,880円ということになります。

これだけだと判断が難しいと思いますが、手数料率で考えると投資金額が60,000円ということなので、4.8%の「手数料率」ということになります。

実はこの手数料率をみると、めちゃくちゃ「高い」といえてしまうんです。。

楽ラップと比較してもトラノコはおつりりレベルの投資金額では圧倒的に手数料が高い

手数料について、一般的になりつつある「ロボアドバイザー」と比較してみるとどうでしょうか?

ロボアドバイザーもおつりではありませんが、投資初心者が資産運用を「おまかせ」できるサービスとして証券会社各社が出しているサービスです。

例えば楽天証券の「楽ラップ」の場合、手数料は資産の「0.99%」となっているので、月に5,000円の資産運用をした場合だと年間60,000円に対して594円となります。

月に5,000円の投資ではトラノコの手数料がかなり割高になることがわかりますね。

ただ、月の投資額が大きくなればなるほど固定費のあるトラノコにとっては有利となるのでその差は縮まります。

トラノコの投資先は投資信託。リスクは自分で選ぶことができる

「トラノコ」も「楽ラップ」も資産運用として投資家のお金を「投資信託」という金融商品に投資する仕組みになっています。

トラノコの場合は最初に、3つの運用パターンから自分で選ぶことになります。

  • 自分の投資方針を安全運用の「小トラ」
  • バランス重視の「中トラ」
  • リターン重視の「大トラ」

この中から選ぶことでそれにひもづいた商品に勝手に投資をしてくれます。

楽ラップの場合は最初に行くつかの質問に答えることで投資家の性格や思考を裏側で分析することで投資家の性格とその時の相場状況に応じて自動で色々な投資信託を「売り買い」してくれるので、商品を選ぶ必要はありません。

そもそも投資信託とは?

トラノコやロボアドが投資しているのは「投資信託」ということですが、そもそも投資信託が何か、よくわかっていない人もいると思います。

投資信託は投資家からお金を少しずつ集め、集まったお金を資産運用のプロである「運用会社」が株や債券など、色々なものに代わりに投資してくれ、利益が出た分はそのままその投資信託の値段に反映される(値上がりする)というものです。

投資初心者にとってはプロが代わりに、しかも「少額から」「分散できる」という点で昔から非常に人気のある投資商品です。

投資信託といっても日本には数千という数があり、どれに投資するか選ぶのも一苦労ですが、トラノコや楽ラップでは厳選した投資信託をいくつかピックアップしており、人に合わせてどれかに投資するという仕組みになっているわけですね。

楽ラップとトラノコで投資先を比較してみる

ではトラノコで投資している「投資信託」とロボアドバイザーで投資している投資信託はどのように違うのでしょうか?

トラノコはオリジナルの投資信託で運用

トラノコで扱っている投資信託は3つしかなく、同社が運用する「トラノコファンド」シリーズで「子トラ」「中トラ」「大トラ」です。

小・中・大はそれぞれリスクとリターンを表していて、最初の設定でどれを選ぶかを決めることになります。

小トラ(KO-TORA)
安全重視の運用をする投資信託で、価格変動の少ない「債券」を中心に運用
中トラ(CHU-TORA)
中リスク中リターンで債券の他にも株式などの資産もバランスよく組み入れている
大トラ(DAI-TORA)
もっともリスク・リターンの高い「株式」資産を中心に運用

この3つはどれもトラノコの運営会社が運用しているため、シンプルなラインナップである一方、専門ではない会社の運用ということでこれまでの実績のある投資信託とはいえません。

楽ラップは14種類の投資信託を人によってブレンド

ロボアドの代表的サービスである楽ラップの場合は、14種類もの投資信託をラインナップしていて、その中からその人やその時の状況に応じて売り買いをしてくれます。

より多くの投資信託を「ブレンド」してくれるということですね。

扱っている商品も、投資信託の世界では非常に有名なシリーズである「たわらノーロード」と「ステート・ストリート」の各商品となっています。

手数料が安く、「株式型」「債券型」のなかでも色々な種類を揃えている老舗の投資信託です。

実際にトラノコを利用している人は儲かっているのか?

手数料がどうだろうと、商品がなんだろうと、「やってる人は結局儲かっているのか?」ということが気になる人も多いことでしょう。

そこで、実際に「トラノコ」を使ってみた人の声をTwitterで調べてみました。

トラノコで約1年と半年、ちょこちょこ毎月投資してきて約2万円損している。トランプが当選するちょっと前の最悪のタイミングで始めたから仕方ないものの、自分の想像だと最低でも+5万とかになると思ってた。

https://twitter.com/senaxanes/status/1091578788452814849

 

2017/12〜2018/12 運用ファンド:大トラ 投資額 :221,381円 現状 :209,645円 11,736円の爆損。 毎月の投資額にバラツキがあった事も損した理由だったので毎月金額を決め投資するようにした方がしっかり評価できたかなと思います。

https://twitter.com/tkiskw/status/1084090118791561216

 

おつり投資「トラノコ」の実績:株式市場の暴落もあり、2000円以上のマイナス。手数料で2100円の実現損w

https://twitter.com/guppaon1/status/969512648394944513

 

投資信託トラノコ】決済 1331(利益)ー1323(投資金-手数料等) = + 8円

https://twitter.com/au096/status/1058568156585713665

実際の数字を公開している口コミを集めてみましたが、タイミングも悪かったのか利益ができている利用者はほぼおらず(いても8円・・w)

※もちろん、意図的に選んでいるわけではありません。。

他の口コミでも多くコメントがありましたが、やはり手数料の割高さが足を引っ張っているようで、最終的に利益を出せているという声はかなり少ないようです。

まぁ、まだサービスが始まったばかりと言うこともあり、いい口コミはあまりありませんでした。

しかし、買い物するたびに勝手に投資ができるという切り口は面白いと思います!「一度やってみようかな」と思った方は、トラノコの始め方についてまとめてみましたのでご覧ください。

トラノコの始め方

まずは、トラノコのアカウント開設が必要です。

トラノコを通して投資信託という投資商品を購入することになる訳なので、実質は証券会社への口座開設と同様の開設を行うことになります。

もちろん証券会社の口座開設といっても特段難しいことは無く銀行の口座を作るのと似たような手続きです。

トラノコアプリをダウンロード

トラノコのアカウント開設は公式ホームページからでも出来ますが、開設後の管理はアプリで行っていくのが便利ですので最初からアプリをダウンロードしてしまいましょう。

トラノコ アプリ 登録方法

アプリストアで「トラノコ」と検索すれば出てくるはずですのでダウンロードして開いてみると、口座開設画面になりますので指示通り指名や住所などを入力していけば手続きは完了します。

本人確認書類を準備しておく

途中で下記2点が必要になりますので事前に準備しておきましょう。

  1. マイナンバーの分かる書類(個人番号カード、通知カード、マイナンバーが記載された住民票のどれか)
  2. 本人確認書類(免許証、保険証、個人番号カードなど)

つまり、もし個人番号カードを持っていれば、それだけで大丈夫です。

郵送で会員IDが届いたらログイン

口座開設手続きが完了してもすぐにログインできるわけではなく、提出した情報をトラノコ側で審査することになります。

問題なければ数日後に郵送で会員IDが届きますので、それを使ってログインをすればトラノコの利用が開始となります。

投資初心者が始めるならロボアドバイザーの方が有利

さて、ここまでは新しい投資サービス「トラノコ」をロボアドバイザー「楽ラップ」と比べてみましたが手数料、投資先ともにメリットがあるのは楽ラップといえてしまいそうですね。

実際の口コミでも損を出しているものが多かったですね。。

とはいえ、「おつり」を投資に回すというシステム自体は投資初心者にとっては非常に投資をはじめやすいキッカケになるかもしれません。 ただし、先述の通りあまりに小さい金額で投資をしてしまうと手数料が「割高」になるため、月に1万円程度は投資できるような金額設定をすることがオススメです。

少額投資では手数料に難?のある「トラノコ」ですが、ロボアドや、自分で投資信託や株式を買うといった本格的な投資を始めるまえに、練習として使ってみるのはいいかもしれませんね!

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