マネラップと楽ラップの口コミや実績を比較してそれぞれ向いている人がわかった
マネラップはマネックス証券が提供しているロボアドバイザーを利用したラップサービスです。
ロボアドサービスは、低い手数料でプロが資産運用してくれることから、投資に興味があるけど今までは手を出せなかった人や、自分で運用するのが面倒な投資家がこれ利用しています。
ロボアドサービスはこちらのページでも記載している通り数が多いので選ぶのが難しい。手数料・運用実績・最低投資金額だけでロボアドサービスを選びたいならこちらのロボアドサービス比較ページをご覧ください。
ただ、開始フローや投資先商品など吟味してから、投資するか判断したいという方もいるでしょう。
こちらのページでは、マネラップと取引数の多い楽ラップを比較して、それぞれのロボアドバイザーサービスがどういう考え方の人に向いているサービスなのかについてまとめてみました。
マネラップについて興味のある方はぜひご覧ください。
マネラップと楽ラップの大きな違いは最低投資金額とプランニング要素があるということ
マネラップとは、マネックス証券が2016年に9月サービスを開始したラップサービスです。
楽ラップが2016年7月に提供開始したサービスですので、楽ラップの2ヶ月後にリリースしたのがマネラップということですね。
マネラップは自分にあったファイナンシャルプランニングをしてくれ、最低投資金額も1万円と非常に安い
マネラップは、「40歳までに住宅資金1000万円貯めたい」や「500万円の貯金を20年でじっくり使いたい」など、それぞれのニーズにあった自分の資産運用プランを運用してくれるサービスです。
厳密にはマネックス証券の他にセゾンとバンガードが共同出資しているマネックス・セゾン・バンガード投資顧問会社によって運用を行います。
特徴としては、上記のそれぞれの資産運用プランによって運用するだけでなく「ためる」「そなえる」「たのしむ」と3つのタイプから運用計画をつくってくれる「ファイナンシャルプランナー」的な要素がある点と、最低投資金額が「1万円」からと、かなり手軽に始められる設定となっている点です。
状況に合わせた運用(商品を売ったり買ったり)もしっかり自動で行なってくれるので、市況の動きをそれほど気にしなくても安心して「ほったらかし」にできるサービスとなっています。
楽天証券の楽ラップ・マネックス証券のマネラップという非常にわかりやすいサービス名ですね。やや後発のサービスであることから、「真似ラップ」と揶揄されることもあるんじゃないかなと個人的には心配しておりますw
後発サービスながら独自性のある大手ネット証券会社のマネックスがリリースしたサービス
マネックス証券はネット証券の中では3本の指に入る大手証券会社です。
経験者・初心者問わずバランスよくサービスを提供しており、私の周りでSBI証券や楽天証券をメインとして使っているプロの投資家も、サブ口座としてマネックス証券の口座を持っていることが多いです。
メガバンク風にいうと、SBIが青で、楽天証券が赤、マネックスは黄色と、そのコーポレートカラーもきれいに分かれています。(あとは松井証券が緑ですw)
そんな3本の指に入っているという意地からなのか、リリース日にマネラップの後塵を喫するなかれと意地を感じることができます。
証券会社 | サービス名 | リリース日 |
楽天証券 | 楽ラップ | 2016年7月4日 |
SBI証券 | SBI ロボアドバイザー | 2016年7月21日 |
マネックス証券 | マネラップ | 2016年9月17日 |
上位2社に遅れること約2ヶ月。ようやくマネックス証券もマネラップリリースに至ったということですね。
この2ヶ月間は、上層部からの「まだかまだか」の催促もあり、さぞ社内の空気は重かったでしょう(あくまでも推測です)
マネラップと楽天ラップを比較してもサービス内容に大差はなかった
同じロボアドバイザーサービスであり、大手証券会社が提供している2つのサービスですが、投資初心者からすればどちらを利用するべきなのか悩みますよね。
そこで、手数料・投資・開始までのフローの3点から楽ラップとマネラップを比較してみることにしました。
手数料は楽ラップの方が微妙に安いが、どちらもコミコミの設定なので安心
まず重要なのが手数料。楽ラップは全てコミコミで0.99%と手数料としてはかなり安いので、マネラップの手数料が気になるところですね。
サービス名 | 手数料 |
マネラップ | 1.0% |
楽ラップ | 0.99% |
マネラップの手数料は年間1.0%未満(年間)と、楽ラップの0.99%と比べるとわずかに高いですね、ちなみに同サービスのTHEO(テオ) も手数料1.0%である為、楽ラップの手数料の安さは際立って見えますね。
ただ、10万円預けたとすると手数料は年間1,000円か、990円の違い、大差はないので、手数料だけで判断というのはやめておきましょう。
このほかにも「維持費」や「管理料」などよくわからない手数料がかかるパターンもあるのですが、ここは両社とも「コミコミ」の手数料を提示してくれているので安心ですね。
楽ラップもマネラップもローリスクローリターンを狙える投資先
マネラップが投資する商品は「ETF(イーティーエフ)」です。
ETFというのは、「上場投資信託」のことで、その名の通り、市場(東京証券取引所など)に上場している投資信託ということです。上場しているということは、日中も株と同様に売買され、価格が常に動いているということです。
楽ラップが投資している投資信託は上場はしていないので価格は1日に1度しか変わりません。つまりETFというのは投資信託ではあるものの、価格がしょっちゅう変わっているという特徴があるのです。
あと特徴としては、非常に堅いリスクのより少ない商品ばかりに投資しているという点です。
楽ラップも投資先には必ず国内の商品を組み入れることでリスクを抑えていますが、マネラップにおいても安心を重視した同様の資産配分を行なっています。
どちらも投資信託(ETF)を「国内債券」「外国債券」「国内株式」「外国株式」「REIT」という資産のカテゴリに分けて商品を配分しています。
違いとしては、マネラップは対象となる商品を無数にある世の中のETFから探してくるのに対し、楽ラップはすでに厳選した15種類の投資信託の中から配分を決めるという特徴があります。
もともとETFというのは手数料が安いという特徴があるのですが、楽ラップではそれと同等の手数料で購入できる投資信託を厳選しているので結果として両者に大きな違いはないことになります。
楽天証券もマネックス証券も顧客層は初心者が多い為、これを機に投資を始める初心者にとっても安心できるように「国内商品」を組み入れているのだろうと思われます。
「ETF」と「投資信託」と、投資先の商品名は多少違いますが、その資産配分においては安定を考えた同様の方針を持っているため、ここでの差も大きくはないと言えそうです。
マネラップは投資初心者には難しいと感じた3つの開始フロー時のポイント
実際にマネラップの「体験コンサル」を試してみると、かなり具体的な資金計画を出してくれます。
「いつ」までに「いくら」貯めるために初期投資金額や毎月の投資金額を入力していくと、その目標の達成確率が何パーセントなのかを算出してくれます。
ちなみにこの確率が80パーセント以上じゃないと契約を結ぶことができません。
マネラップ開始までの流れは、下記3つの流れになります。
- 資金計画を入力
- 質問に答えて(5問)リスク許容度を測定
- 目標達成率・資産配分を算出
最終的にはかなり具体的なETFの銘柄や割合にまで落とし込んでくれます。
この内容を見て気に入れば、マネックス証券自体の口座開設に進むという流れになります。(すでに口座を持っていれば体験コンサルからすぐに契約の締結に進むことができます。)
ただ、投資経験の少ない初心者には少し難しいのではと、感じたポイントがあるので、フローに沿ってその点を洗い出してみます。
いきなり資金計画と言われても難しい
マネラップを始める際、「ためる」を選択すると最初にこの画面がでてきます。下記4つを埋めてくださいということですね。
- 当初投資金額
- 毎月積立金額
- 増額月額積立金額(ボーナス時などの金額ですね)
- 目標金額
- 運用終了予定月
楽ラップはとりあえず10万円から投資してみようとすぐに実施することができますが、マネラップは積立が前提のサービスなんですね。(もちろん0でもいいんですが…)
また、いきなり目標とか毎月どれくらい積み立てできるか?と言われても正直そこまできちんと考えてなかったし…と半ば適当に数字を入れてしまいがちになると思います。
実施の前はしっかり計画を立ててから数値を入れるようにしましょう。
質問内容が投資初心者には難しい
資金計画をいれれば次は、質問に答えます。質問数は5問ですので、楽ラップより少ないのですが、質問内容がやや難しいです。
例えばこちらの質問。
金融市場の変動などにより運用資産が1ヶ月で15%減少した時はどうしますか
この質問はいきなりハードですね。「困る」としか答えようがない人もいるかと思いますし、どうしたらいいかを教えて欲しいという人も多いと思います。
マネラップは申込完了までいくことが難しい
資金計画の入力、質問の回答を終えてようやく資産表を提示してもらえるのですが、資金計画がよくないとこういう画面がでてきます。
先述の通り、リスクヘッジの為に、目標達成率が80%以上でないと申込完了できないんですね。
その次のページで、80%に達成できるように細かく資金計画の調整は可能なのですが、投資初心者にとっては、当初投資金額が問題なのか、積立投資金額が問題なのか、目標が無謀なのかすぐには判断できないでるよね。
楽ラップは16の質問に答えるだけなので投資初心者向けといえる
一方、楽ラップにおいては「いくら貯めたい」や「いつまで運用したい」などの明確な項目を入力することはなく、「今預けたお金が5年後にはこれくらいになっているはず」のように、マネラップと比べると割とざっくりとしたシミュレーションとなっています。
質問数は16問と多いですが、「病気になったらどうしますか?」「福袋は買いますか?」など投資初心者でも悩まない質問なので、診断にかかる時間はマネラップより楽ラップのほうが圧倒的に短く、ストレスなく口座開設まで進めると思います。
マネラップと楽ラップの口コミを比較すると、実績に関する口コミの量に違いがあった
では、実際に利用している人の声である、口コミはどの様になっているのか?
私は楽ラップを運用していて調子がいいけど、マネラップは正直儲かるのか?不満はないのかなど、口コミみれば判断ができると思います!
マネラップの口コミをみると運用実績についての口コミが少ない
「年利43%のペースはおかしい」
マネラップでは実は珍しい運用実績について言及している口コミです。
この方は非常にタイミングのいい時に運用を開始したために急に増えすぎて、不安になっているんですねw
トータルで年利43%は異常ですが、一時的には全然ありえるペースといえます。ただ、儲かっている分には全然OKですよw
自動引き落としが使えない
マネラップは積立ができるのが魅力の一つではありますが、「自動引き落とし」のサービスがなく、「都度入金」する必要がありそうです。
毎月銀行からお金を移して、入金って手間ですよね…こちらは運用者だからわかるマネラップのデメリットだといえます。
目標達成確率が下がったり上がったりすると「資産計画見直し」のお知らせが来る
マネラップは最初に資産運用計画を登録するため、それに対して実績が大きく変化すると見直しのお知らせが来るようです。
これは先ほどとは逆に親切な機能といえますね!みていた口コミも、「思ったより融通が利くサービスでよかったわ」という文面で絞められているのも好印象です!
マネラップの口コミを総括すると、「運用実績」に関しての口コミは少なく、サービス内容に関するものが多かった気がします。
ライフプランとしての資産運用をコンサルティングしてくれるサービスのため、短期的な「上がった・下がった」にはあまり注目していないのかもしれません。
楽ラップの口コミは運用実績に注目している口コミが多い
2017年5月末 168336円(前月比+3724円)
楽ラップ運用実績+10.57%【2017年6月3日】国内株式が好調の要因
これ2つ目は私のブログからですがw
この様に楽ラップはとにかく実績に注目している口コミが多い!で、色々と楽ラップに関する口コミをチェックしてみましたが2017年6月現在では、「楽ラップを初めて損をした!」という口コミは正直みていません。
私の楽ラップ運用実績ページを見ていただいてもわかると思いますが、本当に高い水準をずっとキープできています。
運用が成功しているから、運用実績に関する口コミが多いのかもしれませんね。気になる方はこちらから無料診断を。
ただ、不満を持っているという口コミも…
楽ラップは積立ができない
マネラップとの大きな違いは「積立」ができない点かもしれません。今後できるようになるとは思いますが、現時点でこの点はネックですね。
マネラップに向いている人と楽ラップに向いている人
マネラップは投資初心者には難しいと説明しましたが、逆に目標をもって投資したい人にはいいサービスだと思います。
そこで、マネラップに向いている人と楽ラップに向いている人の特徴をそれぞれまとめてみたのでご覧ください
マネラップは投資知識は多少あるが経験がない人にオススメ
- 時期や金額について、明確な目標がある。
- 初期投資額または毎月積み立て額をある程度用意できる余裕がある
- 投資知識がある、もしくは数字に強い
- 運用されている商品がよくわからなくても問題ない
具体的に資金計画を算出してくれる半面、投資家にもそれだけの明確な「目標」が求められます。そういう意味では投資知識が多少あり、数字が強い方にはオススメです。
住宅や車など、ある時期でのある資金目標がある人にとっては心強いラップサービスと言えそうです。
楽ラップは投資知識も経験もないが、とにかく投資ををしたい人にオススメ
- 投資知識経験がない初心者
- お金は増やしたいが、明確に金額や時期に目標はない
- 毎月一定の金額を積み立てられるとは限らない
- よくわからない商品で運用されるのに少し違和感がある
- 楽天会員である(楽天ポイントが欲しい)
楽ラップは何も10万円用意して、何も考えなくても答えられる16の質問に返答するだけで開始できるサービスです。
そういうことから、「なんとなく投資で増やしたい」「銀行においておくのはもったいないのでラップに預けておきたい」といった方にとっては楽ラップの方が向いていると言えるでしょう。
楽ラップはこちらから無料診断できるので気になる方は試してみてください。
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