
投信工房は2つの理由から投資初心者にはオススメできない
ネット証券の老舗である松井証券もロボアドバイザーサービスを提供しています。横文字のサービスが多い中でサービス名は「投信工房」と松井証券らしい渋さを出していますw
実は投信工房は「ラップサービス」ではないのですが、楽ラップと同じロボアドバイザーサービスであります。
ロボアドバイザーサービスであれば投資初心者でも、気軽に利用できるのでは?と考えると思いますが、投信工房について調べてみると投資初心者にはオススメできない理由がわかってきました。
その内容をまとめてみたので、投信工房が気になっている投資歴の浅い方はぜひご覧ください。
投信工房は市況を読んで売買のタイミングを自分で判断する必要があるサービス
投信工房は松井証券が2016年11月にリリースしたサービスで、THEO(テオ) や楽ラップ、ウェルスナビに続きロボアドバイザーとしての機能を持ったサービスとして一部では注目されています。
投信工房は始めるのが非常に簡単で、8つの簡単な質問に答えるだけでどれくらい投資に積極的な人なのかを分析し、最適なポートフォリオ(資産配分)を提案してくれます。
さらに、その資産配分に基づいて購入、および積立ができるという使う人が使うと結構便利なサービスなんですね。
それだけ聞くと、楽ラップやTHEO(テオ) などと同じじゃないか!と思いますが、決定的に違う点があります。
それは、投信工房は自動で運用(売買)を行わないという点です。
そもそもですが、「ラップ」というのは最初の購入(入口)から出金(出口)まですべて面倒を見てくれるサービスですが、投信工房は最初の診断、つまり入口部分だけ提案をしてくれるサービスとなっています。
ですので、市況を読みながら「今は利益を確定しておこう」「今はこれを買い足しておこう」と自分で判断しないといけないんですね。これが、投資初心者にはもっとも投信工房をオススメできない理由です。
一方、私が実際にお金を預けて運用している楽ラップは、お金を入金するだけで勝手に売って買って「いい感じに」運用してくれるので、投資初心者には絶対こちらがオススメです。
気になる方は無料診断だけしてみてもいいと思います。
投信工房は市況を常にチェックし、売買タイミングを自分で見極める必要があるので投資初心者にはオススメではない
投信工房はロボアドバイザーであるけれども、ラップサービスではありません。ですので、投資初心者にはオススメでないんですね。
少し脱線しますが、ややこしいですが今でてきた2つの言葉を軽く説明しておくと…
ロボアドバイザー | ユーザーの情報に基づいてプログラム(アルゴリズム)が個別の商品・もしくは資産配分や運用方法などを提案する仕組み |
ラップサービス | ユーザーのお金や投資商品を、預かっている側が判断して運用(要は自由に売り買い)すること |
ロボアドバイザーは提案だけしてくれる、ラップサービスは運用してくれるという違いがあるんですね。
では、その違いがあるだけで、なぜ投資初心者にオススメできないサービスとなるのか?2つの理由をまとめてみました。
投資をする際の儲けるポイントであるいつ「売るか」を判断するのは非常に難しい
株でも投信でも、投資で儲ける場合の基本的な仕組みは「安いときに買う」「高いときに売る」の2つです。
超当たり前なのですが、これに尽きるんですw
特に「売る」という行為に関してはその瞬間に「いくら儲かる」「いくら損する」が確定するわけですから、大切なのは言うまでもありません。
ではいつ売ればよいのでしょうか?
世の中の投資家は次のようなタイミングで「売り」の判断をします。
- 利益が出たから売る
- 当たり前の話ですが、利益がでたから売るという判断ですね。しかし、実はこれは絶対にしてはいけない売り方です。なぜなら投資判断は「相場の動き」によってなされるべきであり、それらは「個人の感情や都合」とは無関係だからです。自分がたまたま儲かったからといって売っているようでは継続的に利益を出せる投資家にはなれません。ただ、これはどうしても初心者がやっちゃうパターンのひとつです。分かっていてもやるんです。絶対やるんですwとなると、継続的には儲からない=投資で失敗です…
- 相場の転換点だから売る
- たとえば買った株がずっと順調に上がっていたとします。それが急に「転換点」ととれる信号を発したときに「これは危ないな」と感じて売るというのは良い逃げ方のひとつではあります。お金の流れというのは状況に応じて(たとえば株から債券へ、債券から不動産へなど)その向きを変えます。その変化を感じ取ることが出来れば非常に有利に資産運用を進められることが出来ますが、はたしてそんなことを正確に感じ取れる投資家がどれだけいるでしょうか?それができるためには、様々な情報を収集をしながら自分で判断することずっと相場を張り付いて見ていることが前提となります。
- もっといい「投資先」が見つかったから売る
- 非常に良い投資先が見つかった場合、今もっている資産を「売って」でも買うべきことはあると思います。お金は無尽蔵ではないですからね。ただ確実に戸惑うことになるでしょう。「本当に買って上がるんだろうか」「売った後にあがったらもったいない」と思いますからね。しかも「今よりいい投資先」を見つけるためにはこれもまたずっと「どれがくる?どれがくる?」と目を光らせていないといけないということになります。
はい。ここまで読んでこの売るタイミングを判断する自信がありますか?? いいタイミングで売らないと利益を出すことができませんからね…
結論をいいますと、投資をする上で最も大事な「売るタイミングを見極める」のは、初心者には不可能に近いので、ロボアドバイザーを利用したラップサービスに任せた方がいいということですね。
自動で売買されないので常に「何を買う」か「いつ売るか」をチェックが必要
投資にとって大事な「売る」という意味で言うと投信工房は自動で行ってくれるわけではないので、「売る」もしくは「売って他のものを買う」という行動をする場合は自分で判断をして動く必要があります。
買った商品の動向については自分でチェックしていく必要があるということですね。
一度買ったものはどうなろうが売らずに買い増していくのみ!と割り切っている場合はそれで良いですが、ラップサービスとの違いはまさに「勝手に売ってくれない」という点になりますので注意が必要です。
これら2つの理由から、ロボアドバイザーのラップサービスではない投信工房は投資初心者にはオススメでないといえます。
投信工房使用者の使用感に対しての口コミをみるとやや不満が多い
では、そんな投信工房ですが、実際に利用している方は使用感に対してどのような口コミが多いのか?調べてみることにしました。
手数料は安いがリバランスが手動
投信工房は運用でかかる手数料が0.392%とロボアド最安なんですが、リバランスが手動。 ウェルスナビは手数料ちょい高いですが、リバランスから何から何まで全自動なので、僕はこっちをメインで使います。
やはり手数料の安さと「リバランス(売買)機能」を天秤にかけた評価が多いようですね。
こちらの方はリバランスを優先して「ウェルスナビ」をメインで使っているようです。
これが投信工房の実績か。。メンテナンスの多さが気になる
土曜日とか日曜日は松井証券の投信工房にログインしようと思っても大抵メンテナンスしてて入れない…
ネット証券においては土日にシステムメンテナンスでログインできないことが多いのですが、特に新しいサービスとなるとこういった「締め出し」は多くなるかもしれませんね。
土日にいろいろと落ち着いていじくりたい人には辛いかもしれませんね。。
受け渡し1週間後に違和感
松井証券の投信工房で、とりあえず10万円分だけポートフォリオを組んで買い注文をしてみました。 まだよくわかっていないのですが、毎日15時が注文〆切、その翌日に購入、受け渡しがさらに1週間後ということで、株取引に慣れた身としては若干違和感ですね。
投信工房に限らず投資信託は購入(注文)から5営業日ほどかかります。
商品によっても違いますが、初心者の方は「注文」した日に手に入らないことに違和感を感じるようですね。ちなみに株も注文して4営業日後に受け渡しとなります。
「画面が見やすい」といったコメントも多くありましたが、一方で楽ラップやウェルスナビのような他のラップサービスとは少し仕組みや目的が違うこともあり、一概に比較できず迷っているユーザーも多く見られました。
どういう人であれば「投信工房」が向いているのか?その辺りをしっかりアピールしてほしいですね。
投信工房は他のロボアドとは違い、あくまでも投資を「管理する」ためのツールであるということですね。
大事なところでの判断は自分で行う必要があるということです。
投資商品についてあまり詳しくなかったり勉強していきたい場合はラップ型のロボアドを比較して選び、投資に慣れてみるのもいいかもしれません。
投信工房の実績を口コミで確認してみた
結局投信工房を買っている人は儲かっているのか、実際の口コミを調べてみました。
なお同じ期間での楽ラップの損益率と比較して楽ラップとどちらが儲かっているのかも考えて行きます。
投信工房に5ヶ月投資して+4.1%の実績だった人の運用実績
・2017年5月29日時点:318円の増加
・2017年6月21日時点:1,013円増加
・2017年7月1日時点:390円増加・2017年07月28日:101,163円に(1,163円増えた)
・2017年8月27日:100,974円に (974円増えた)
・2017年9月27日:102,317円に (2,317円増えた)・11月30日:104,411円に (4,411円増えた)
4ヶ月で10万円の投資が102,317円に、5ヶ月で10万円の投資が104,411円に増えたということです。普通預金よりはだいぶ良いですが、この時期楽ラップはどうだったか?
過去の楽ラップの運用実績をみてみると、楽ラップは4ヶ月で6%、半年で8%の運用実績だったので楽ラップに軍配。
やはりほったらかしとそうではない運用の差なのでしょうか・・
投信工房に8ヶ月投資して+4.1%の実績だった人の運用実績
日経平均が下がるのを追いかける形で買い増ししているのでトータルで+2.8%という結果になっています。この増額は今後期待という感じでしょうか…
こちらは投信工房で300万円以上の投資資金に対して8万円程度の収益がでていたという口コミです。もちろん、銀行よりはいいですね!
ちなみに、楽ラップ8ヶ月目の運用実績は+8.64%でしたので、楽ラップで300万円運用していれば25万9200円の収益になっていたことになりますね。
変に自分でアレンジしているのが収益性を下げたのでしょうか?
投信工房での成功事例!2ヶ月積み立て投資で2%の実績
こちらはまだ始めたばかりで、毎日コツコツと500円ずつ積み立てているので、投信評価額も非常に小さいですが、一応718円のプラスになっています。
こちらは投信工房の成功事例ですね!毎日500円投資して、36,500円が37,218円になったということです。
それだけ?と思うかもしれませんが、年率にすると12%ですので、これは成功と言えるでしょう!
運用実績を比較すると楽ラップに軍配が上がる
口コミで実績を比較して見ると概ね楽ラップの方が同じ期間での収益性は高いといえるようです。
投信工房はあくまでも管理ツールなので手数料はかかりませんが、結果楽ラップに運用+診断料としての手数料を払った方が儲かるという結論になりました。
もちろん、投信工房は自分で商品の比率をガンガンいじることができるので組み方によってはロボットである楽ラップを超える可能性もあります。
自信のある人は打倒楽ラップで勝負してみてもいいかもしれませんねw
いずれにしても投資のど素人には少しレベルの高い投信工房!ということですね。
売る自信とチェックする自信がない投資初心者にはロボアドバイザーのラップサービスがオススメ!
では、なぜロボアドバイザーのラップサービスが投資初心者にはオススメなのか?
それは、利益を確定させるために必要な「売り」の観点でいう優れているからですね。
優れている理由は、自動でロボットが判断して相場の状況に応じて売ってくれるため、初心者では難しい下記の売り方が可能です。
- 相場に基づいた「プロ」の売りタイミングで売ってくれる
- 個人の感情を無視して判断するので超「客観的」なタイミングで売ってくれる
特に「感情を無視した売り」は自分で判断すると100%不可能です(筆者経験則統計w)
損していようと、もっと儲かりそうな気がしようと、無関係に相場のみに従った判断をしてくれるのは非常にありがたいし、安心してまかせられると言えます。
投信工房は購入管理ツールとして利用できる人にはオススメ!
しかし、闇雲に投信工房がオススメではないという訳ではありません。もちろん、いい機能もあるので、それらの機能を使えば使えるサービスであるとも思います。
リバランス機能があるので貯金の代わりに毎月積立たい人にはオススメ
投信工房は購入した商品を「いじる」ということは行いませんが、毎月の積立を行った時に投信工房は本領を発揮します。
投信工房は、最初に決めた資産の配分とその時の資産の状況に応じて、積立で買う商品の割合を自動で調整してくれるのです。
例えば毎月積立を行なっている場合、前月に国内株式が大きく下がったとすると、次の月は勝手に国内株式を多く買ってくれるというイメージです。
楽ラップは預けたお金を「いじってくれる」のに対し、投信工房は積立の資金を「いじる」という「いじる」場所の違いがあると思えば良いでしょう。
ただ、何度も言う通り自動で売ってはくれません!ですので、売る判断のできる人で毎月積立たい人にはオススメです!
手数料が無料なので利用コストをかぎりなく抑えたい人にはオススメ!
投信工房では利用の手数料がかかりません。つまり松井証券の口座を持っていれば誰でも使えるということになります。
ただ、楽ラップの利用コストは年間0.99%なので、手数料を比較すると「無料vs0.99%」となるのかというとそうではありません。
楽ラップの手数料には「信託報酬」という投資信託を持っているだけでかかるコストが含まれているためです。
投信工房を通して投資信託を買えばこの「信託報酬」はかかってくるので実際には、投信工房のトータルのコストは約0.392%(HPより)、楽ラップは0.99%となります。
この差の約0.6%が「ラップサービス」としての楽ラップの価値になると言えそうです。
この0.6%の手数料を下げて自分で売るタイミングが判断できる人にはオススメということになりますね!
これは少し専門的な話になりますが、ロボアドバイザーが選定して購入する商品は、投信工房と楽ラップは非常によく似ています。
こちらの画像をごらんください。
投信工房診断後の「ポートフォリオ構成情報」という画面を見ると商品名が出てくるのですが、「たわらノーロード」という低コストのシリーズを中心に使うなど、少し詳しい人がみると「ああ、楽ラップとかぶってるなぁ」とすぐに気づくほどです。
と考えると購入される商品はほとんど一緒なので、売るタイミングを見計らう手数料と考えてもいいかもしれませんね!
10万円を超えるお金を投資できない人にはオススメ!
楽ラップのようなラップサービスであれば基本的に「最低投資資金」が定められています。かなり安いとはいえ、楽ラップでも開始するには「10万円」の投資資金が必要です。
それに対し、松井証券の投信工房は結果的には投資信託を買うだけですので、投信を買うお金があれば始めることができます。
投信はいまや100円から買うことが出来るので、極論100円あれば始められます。
10万円という金額がハードルになって楽ラップのようなラップサービスを始められないという方にはオススメですね!
結論、投資初心者には楽ラップがオススメ
今まで、投信工房が投資初心者にオススメできない理由と、逆にオススメできる人についてまとめてきました。
が、投資初心者の方からすれば「私はどうすればいいの?」状態になっていますよねw
それで言うと、投資初心者には自動で売り買いしてくれるロボアドバイザーのラップサービスがオススメといえます。
しかし、ロボアドバイザーを活用したラップサービスと言っても、THEO(テオ) や楽ラップ、ウェルスナビなど最近はかなり多くのサービスが出てきて判断がつかないと思います。
こちらのロボアドバイザーサービスを比較したページに詳細は記載していますが、選ぶ基準は「実際に儲かっていて(=実績がでていて)、損をしない(=手数料が少ない)ロボアドバイザー」はどれなのかというポイントで選ぶべきといえます。
その3つの観点から楽ラップをみると、手数料は0.99%、最低投資金額は10万円、ネット上の口コミを集約した運用開始約1年での年間利回りが12%強だった実績を考えると、もっともバランスのいいのは、楽ラップであるといえます。
投資に最適な割合は貯金の20%ほどといわれているので、投資に興味があって50万円使う予定のない貯金がある方は、一度無料診断をしてみてはいかがでしょうか!
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